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筆捨山・羽黒山
地域 三重県関町
標高 筆捨山286.2M 羽黒山290.8m
山行日 2005年1月16日
天候 晴れ
コースタイム 関ロッジ10:30---12:00筆捨山12:45---13:40羽黒山13:55
---15:00関富士15:15---15:40関ロッジ11
地図
遡ること一ヶ月前、いつものように山のページをネットサーフィンしていて、ふと目に留まったのが三重県は関町にある羽黒山という山だ。関といえば名阪国道の東の端。つまりは名阪国道を東進した、東名阪道と伊勢自動車道の分岐にあって、我が家からは鈴鹿の山に行くより近いではないか?おまけにそこには低山ながら巨岩や奇岩があり、それはそれは面白い山だとあった。標高わずか300メートルにも満たない山ではあるが、筆捨山や観音山や関富士を組み合わせると、歩き応えもあるようで早速計画に取り掛かった次第だ。

新年早々のネット仲間と宿泊新年会で、それとなく「行きたい」のだと話すと、三重在住のRINちゃんが案内してくれるというではありませんか? 「私一人大和の地から車で向かうのももったいないなぁと」と思っていると、山仲間の春風さんとmilionさん賀寿さんも加わり、5名にて16日の日曜日に行ってきた次第だ。さて前置きが長くなりました。その報告です。
観音山からみた関富士 観音山山頂で羽黒山を見る
関町にある関ロッジでの待ち合わせはなんと10時という遅い時間。朝8時に家を出る時からすでに外は小雨という気分の重い出発となったが、ヤフーの予報では三重県は好天との予報なので、それを期待して9時に榛原駅へ3人のメンバーを迎えに行った。駅前のバス乗り場ではこの時期恒例の風景になった、三峰山と高見山へ向かうバスが停まっていて、乗客案内係りの奈良交通の社員が今まさに、電車で降り立つ乗客を待ち構えている最中だった。

RINちゃんとの待ち合わせの関ロッジには10分遅れの到着。しかしそのRINちゃんがいない。携帯で連絡を取るとなんと関宿(道の駅)で待っているとのこと。すぐロッジまで来てもらったが、待たした我々が今度は5分待つ。これがホンマの関の五分松???そんなわけで関ロッジ横にある観音山登山口からの出発は遅い時刻の10時半だった。
筆捨山山頂 羽黒山への途中にある巨岩
登り始めて直ぐに大きな岩の上に立つ。目の前に関富士がそびえていて右下にはロッジの裏にある池が見えた。この観音山はミニ霊場巡りになっていて、大きな岩をくりぬいた穴に西国三十三カ所の寺院の名前と仏像が祭られている。綺麗な東屋も何箇所もあって、こんな裏山が我が家の近くにあればいいのにと羨ましくさえ思う。椿の花が落ちている道を進み、テレビ塔施設を見るとあっというまに山頂だ。すぐ下りになって車道を越えると、これより東海自然歩道の表示と共に筆捨山への道が始まった。

少し登ると後方にはユニークな形の錫状ガ岳が見え、それまで右手上にあった関富士の山が下に見え始めると264Mのピークに到着し、ここで1本入れた。左手から聞こえる喧騒は国道1号線を走る車の音のようである。これからは快適な尾根歩きとなるものの左からの風が冷たい。しかしゴアのウィンドブレーカーは着ることなく肌着とフリースの上着だけで充分だ。
緊張の岩場の途中ででもいい展望もある 胎内くぐりのような穴
高槻市から来たという30名の団体さんとすれ違うと、「右羽黒山、直進筆捨山」と表示の道標のある分岐が現れた。直進すると、まもなく目の前に筆捨山が望める。ぬかるんだ道なのでズボンに泥をつかないように歩けば丸太の階段となって、すぐに筆捨山(286.2M)に到着だ。ここは展望は良くないので少し先へ進んで「花ノ木」が見える展望箇所まで進む。山頂に戻って昼食後は羽黒山と筆捨山の分岐まで戻り、さあ今日のハイライトである岩場の歩きだ。

突然目の前に大きな岩が現れる。先頭を行くmilionさんは無意識のうちにまっすぐ(大岩の左を)進んだが、後ろからRINちゃんが「ここは岩の右や」の声でその右を巻いて進む。よく見ればテープがあったのだが、これは誰でも見落としてしまうだろう。これから先、先頭はルート経験のあるRINちゃんになる。
周囲の山はこんな岩が露出している 羽黒山山頂
またもや大きな岩が現れる。残されている表面がボロボロになって細い紐がむき出しになった、なんとも心もとないザイルを頼りに進むしかない。濡れていようものなら足元はビクビクものだが幸いにも今日はその心配はない。次々と現れる岩の右や左を巻いて進むと、小さな岩だが後ろ向きに下りねばならない箇所がある。沢もやっていた賀寿さんだが、ここではやはり怖いのか少しビビっているようだ。春風さんはザックやストックや手袋をはずしての通過だ。

やがて胎内くぐりのような岩に出合う。それまでビクビク歩きをしていた春風さん、とたんに元気になったと思えば、今度は私とmilionさんがビビる番だ。斜めになった狭い岩の間の空間は、巨体の我々ではなかなか通過できず、一方小柄な春風は鼻歌交じりで難なくすーっと抜け通った。
展望岩から見た四日市方面見る 展望岩から見た関富士
これより10分で羽黒山の山頂に到着だ。集合写真を撮り、仲間に携帯で撮った山頂の画像を送信してこれより下山。背の高いシダのヤブ道を下るとすばらしい展望の展望岩の上に出る。ここに立てば左は四日市から右は伊勢湾入り口付近まで見渡せる。近くには第二名神の高速道路が白く長く左右に伸びているのが見え、指呼の先には関富士がある。まるで大阪城の石垣のように見えるが、それよりはるかに大きい岩の間を抜けて進むと炭焼跡があって、やっと歩きやすい道となった。

車道に出てからは関富士を左に見て進むと、木の杭にマジックで関富士登山口の表示があった。ここからはわずか10分の登りでその山頂に立てた。本来なら元の道を戻って車道を歩けば車を置いた「関ロッジ」まで戻れるのだが、我々はヤブ覚悟で目の前に見えるその白い建物と、その手前にある大きな池の方向めがけて、道なき急斜面を下った。
ほぼ全員がスリップして尻餅をついたようだが、春風さんは枝にでも引っ掛けたのかザックに付けてあったストック1本を紛失した。あわてて登り返して探し当てたが、本人は半分諦めていたようだった。池にかかる赤い吊橋を渡ると直ぐに車に到着だ。
羽黒山権現神社の由来 羽黒山と花の木
4座とはいえ全て300mに満たない山。しかし全て歩くのに5時間余りかかったし、スリルのある岩場歩きも楽しめて大満足の一日だった。

 ご一緒したmilionさんの報告

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