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神仙平〜七面山
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山行日 2005年11月13日
地域 大峰
標高 1624m
天候 晴れ
コースタイム カラハツソウ谷林道途中9:15---11:35舟のタワ12:15---
七面山東峰13:35---七面山西峰13:55---15:15七面登山口

 16名が車5台に分乗して(吉野郡西吉野村からこの9月に合併で五条市西吉野町となった)山間の道を南へ走る。篠原集落へ向かう道では朝の冷え込みがきつかったとみえ、見事な雲海が見えて大喜びをする。ヘリポートのある高野辻まで来ると吉野から釈迦ケ岳までの奥駈道も見え、これから行く七面山はもちろん神仙平までもがはっきり見えた。

 篠原集落を過ぎ、七面山登山口へは紅葉が見事だ。先週より一層鮮やかさが増したように思える。きれいな沢と黄葉の木々に強烈なアクセントとばかり添えられた真っ赤なモミジを見てつい車のスピードを緩めてしまうほどだ。

神仙平へは涸れた沢を登る まるで別天地のような神仙平

 心配した路面であったが、悪路に何度か車の腹を擦りながらも七面山登山口に到着した。ここで車1台をデポして、4台は尚もカラハツソウ谷に沿って長く伸びた車道を進む。ところがこの道はそれまでにも増して大変な悪路だった。車は悲鳴を上げだし、タイヤが裂けないことを、そしてマフラーに穴が開かないことを祈りながら進んだ。七面山登山口から15分程度進んだろうか、ついに先の道路が崩壊していて進めず、路肩に駐車して歩き始めることにした。

 ムラサキシキブの色鮮やかな実を見ながら、30分余り車道を歩くと、ついにその車道も終わり、涸れた沢の上に降り立つ。沢といっても大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくいことこの上ない。10時になって一本入れる。後ろには七面山が望まれ、前方には斜面がグーンと突き上げた先に、左右に長く奥駈道の尾根が伸びていた。

舟のタワ 舟のタワ付近から見た明星ケ岳

 10時35分、沢から左岸に駆け登り、シダの葉を踏みながら斜め右に進むとそこは神仙平だ。ここはポカポカ陽気の、のどかな草原と言った雰囲気だが、小石の陰に霜柱を見つけ驚く。西の方を見て休憩すれば、今来たルートが手に取るように見えこれから向かう七面山も左前方にある。それにしても明星ケ岳の大きさはどうだろう。まるで大きな壁のようにも思える。一部崩落箇所もあるが西へ伸びる尾根のでかいこと。つい先日の10月30日に登っただけになぜか親しみが沸く。

 奥駈道にある舟のタワへは急な登りをこなさなければならない。地図とコンパスでその方向を定め、辛いのぼりを覚悟して進むが、少しでも登りやすい場所をと進むと、どうしても北の方向へ進まざるを得ないようだ。案の定尾根に飛び出したところから舟のタワまでは、右(南)へ5分程度歩かねばならなかった。

七面山東峰南壁を見る 楊枝の森から七面山への道

 11時35分、舟のタワに到着。くぼ地のせいか虫が多いようだ。少し東の斜面を登ったら虫は少なくなって、大台や仏生ケ岳の姿を見ながらゆっくり昼食を取る。30〜40分休憩したが、その間ここを通過した登山者は弥山へ向かって歩く単独の人だけだったようだ。

 明星ケ岳・八経ケ岳・弥山・大普賢岳を背にして、これまた大きな仏生ケ岳に向かって進む。すぐに右手に七面山遥拝石があった。ここも碑伝が置かれていて、大峰奥駈七十五靡の中の何番目かの靡のようだ。さてここから楊枝の森をトラバース(ショートカット)して七面山へ向かうことが出来るが、「もう少し奥駈道を歩きたい。楊枝の森のピークを歩きたい」のリクエストがあって、直進してから七面山へ向かうことにした。

七面山はもうすぐ 仏生ケ岳を見る

 楊枝の森は森というより、いい雰囲気の小ピークだ。仏生ケ岳との間にある草原風の鞍部(楊枝ケ宿付近)に登山者2人が休憩しているのが見える。きっと大峰最深部にある最も大峰らしい景色を目にして喜んでいることだろう。足元に広がる宇無ノ川上流の沢に広がる紅葉は正に今が盛りだ。

 そして我々にはその紅葉に勝るとも劣らない素晴らしい景色が待ち構えていた。七面山へゆるりと下ってゆくこの道のブナやトウヒの林の美しさだ。メンバーからは感嘆の声が上がる。「素晴らしい所やな。こんな所で一日ゆっくりとしてみたい」と。

七面西峰にて 地図 ↑クリックすると拡大します

 七面山東峰は展望が悪いので希望者だけがピークを踏み、すぐに西峰へ行く。ここで時間は2時前となった。あけぼの平まで往復していては下山は4時を過ぎるかもしれない。その後まだ車を回収しに行かねばならず、あけぼの平へ行くことはパスすることにした。

 予め、今日はゆっくり温泉に浸かって帰りましょうと提案してあったので、誰からも異論は出ず、すぐさま下山となった。甲斐あって明るいうちに下山できてその後は天川村の「みずはの湯」へ。露天風呂からライトアップされた川向こうの滝を眺めながら、今日の楽しかった山行を振り返る私たちでした。

同行メンバーの クーさんの報告 リギさんの報告 バヤリースさんの報告 pororiさんの報告


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