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百里ケ岳
山行日 2007年5月19日
地域 福井・滋賀県境
標高 931.3m
天候 小雨
コースタイム 9:45小入谷登山口----シチクレ峠11:15---分岐11:20---
11:40百里ケ岳山頂11:50---分岐12:10--根来坂峠12:40
---13:15焼尾地蔵13:40---14:25小入谷登山口

 たまには遠くへ行きたくなる時もある。幸いに早く目覚めたので山用具とガイドブック、それに着替えを持って車を北に走らせた。カーラジオから聞こえる天気予報では北へ向かうほど天気が悪いようだ。雨の山でもいい。久しぶりに雨具を着けて未知の山を登ろう。

百里新道登山口 シチクレ峠

 湖西道路から367号線に入り、平や坊村の集落では山へと向かう登山者達を車窓から見ながら北上し、梅の木交差点で左折して小入谷集落へ車を走らせる。芦生へ向かうバス2台と行き違い、小入谷バス停の奥に車を停める。支度をして出発すれば、すぐに百里新道登山口の表示があり山道が始まった。

 もう少しで花が咲くコアジサイやこちらは花が終わったイワカガミを見ながら、しばらくは緩やかな坂道を登る。おいしそうな蕨もあるが今日は山菜取りではない。急がないと雨が近いようだ。右手に展望の良さそうな箇所かあり、ここからは多分百里ケ岳山頂が望めるはずだが今日はこんな天候だからあいにく見えない。それどことか、ココに来て傘ではしのげない程の雨になり、ザックから雨具を取り出して着なければならなくなった。

山頂 根来坂峠

 シチクレ峠の分岐を右折して急な登りをこなせば20分でガスに包まれた山頂だ。雨はもちろん、冷たい風も吹くので食事を諦めすぐに下山することにする。シチクレ峠まで引き返して今度は右折して根来坂峠へと進む。天気がよければ右手の木々の間から小浜湾や小浜市街が見えるだろうに残念だが、今日は自分で雨覚悟の山と決めただけに仕方ない。

鯖街道 同左

 根来坂峠は若狭で採れた鯖を京まで運んだ鯖街道にある峠だ。往時は交通の要衝の地だったろうにやけにひっそりとしていて、お地蔵様を奉る小さな祠と大きなブナの木が印象的だった。いよいよ鯖街道を南下する。よく見ると人の手による階段ひとつもなく、そして雨にもかかわらず靴もドロドロにならない素晴らしい道だ。なによりも雨のせいで体が染まるくらいに緑が濃いのがうれしい。

 あいにく鯖街道は何箇所か林道によって寸断されていたがそれでも充分、新緑の古道を堪能できる。焼尾地蔵の祠の前で雨を避けて遅い昼食を取った後、まもなく小入谷集落というところで林道の上を沢の水が流れている箇所がある。普段なら難なく渡れるのであろうが、今日は雨のせいで増水している。浅いところを探そうと少し上流へと進むものの、あいにく見つからない。仕方なく戻って爪先立ちで林道を歩いたが、裸足になることも一瞬考えた。

同上 小入谷の民家

 小入谷に戻ってくると右手には茅葺の家がある。ちょうど民家の前におじさんがいた。「昔(といってもこのおじさんの若かった頃)は散髪は根来峠越えで小浜まで行った」「最近まで峠を越えてこの村に来て鯖を売っ帰ってゆく人がいた」「この村は冬の間、多いときで約2メートルの積雪がある」等の話を聞かせていただいた。
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