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木梶林道〜馬駈ケ場〜赤ゾレ山
山行日 2007年1月21日(日)
地域 台高北部
標高 馬駈ケ場1316m
天候 曇り
コースタイム 木梶橋詰駐車場8:45---馬駈ケ場への尾根取り付き9:50---
馬駈ケ場11:10---馬駈ケ辻11:35---11:50赤ゾレ山12:40---
廃屋のある北東尾根終点13:45---14:35木梶橋詰駐車場

 今まで一度も登ったことがなかった赤ゾレ山なのに、昨年11月初めて登ってこの月に2回。そして12月に1回で、今年1月は今回ですでに2回目だ。まさに赤ゾレ練成会に入会したような気がする。そして今回は初めて、北の木梶林道からの登頂だったが、自然林のえもいわれぬ心地よい空間に癒され続けた一日だった。

クリックすると大きくなります 木々の間に木梶山が見えた

 最近、ネットで木梶林道から木梶山や雲ガ瀬山や赤ゾレ山へ登った報告をよく見るようになった。いずれもその山域の素晴らしさが良く伝わる文章で、いつか私も行きたいものだと思っていたが辛抱たまらず本日急遽、地図とコンパスを持って車を東に走らせる。

 高見トンネルを越えて、初めて入る木梶林道はどこまで行けるか分らない。可能なら一番奥までと思っていたが、私の車は四駆でない。しかもここ2年ばかり毎年、山でタイヤを(パンクでない)破裂させているせいで「林道くらいナンボでも歩いたるわい」の覚悟で、随分手前の木梶不動が祀られているベンチのある広い箇所に駐車した。

振り返れば高見山 素晴らしい雰囲気の道

 林道を40分近く歩くと前方に鳴滝が見え、後ろには雲ガ瀬山の姿が見えた。その鳴滝の上部の沢にかかる橋で沢の右岸を進むようになると、直ぐに沢山の倒木が立ちふさがる。突然右手沢の対岸で、私に驚いた大きな雄の雉が飛び立ったと思ったら、そこは904m地点で沢が二股になっている。この真ん中の尾根を進めば赤ゾレ山に直登できる箇所だ。テープを探したが見つけられない。下山時にこの付近のどこにたどり着くかを楽しみとする。

三峰・栗ノ木・修験業・局の山々 馬駈ケ場に出た

 対岸の素晴らしい自然林に見とれながら歩き、左にある木梶山登山口や崩落箇所を過ぎると、沢は又も二股になる。この二つの沢の真ん中の尾根が馬駈ケ場へ向かうルートだと判断した私は対岸に目を凝らす。直ぐに木に巻かれた赤いテープを発見し、早速沢を越えてその尾根に取り付いた。

 一見して急登なのが分る。先にフリースを脱いで暑さに備えることにする。思ったとおり膝を手の平で押して登らねばならないほどの急坂にフウフウ言い、汗が噴出す。そんな辛さを癒してくれるのが左にある森のブナやヒメシャラの美しさだ。大きなリョウブの木を跨いで進めば、右手に伊勢辻山が見えてきた。

桧塚・千秋峰方面 水無山・国見山

 徐々にシャクナゲの木も多くなる。高度を稼ぐに従って、他の季節なら無理だろうが冬枯れのせいで周囲の展望が開ける。左には木梶山があり、後ろには高見山が。遠目で見た感じでは霧氷や積雪は全くない様に思える。ブナやヒメシャラの木が徐々に大きなそれに代わるとやがて1200m地点だ。正面に馬駈ケ場が近づき、左に鎧・兜・日本ボソの山々が見え始める。

 一旦下ってまた登り返すようになると、北の斜面のせいで枯葉の下の地面が凍っていて滑り易いので要注意だ。ここで振り返ると鈴鹿の山々までもが見える。白猪山の右奥には、御岳かアルプスか分らないが純白の山が見えた。さぞかし混雑しているであろう三峰山も近い。

馬駈ケ辻 赤ゾレ池の向こうに薊岳山頂

 11時10分、馬駈ケ場と表示のある箇所にドンピシャで到着だ。もちろん右手に進む。桧塚・千秋峰・水無山・国見山そして足元と、先週13日に来たときよりも随分雪が少なくなったようだ。暖冬だというのがうなずける。アセビの間を抜けて馬駈ケ辻へ。ここも右に進むが、先週この付近で見られた見事な霧氷が今日は全くない。赤ゾレ池も凍ってはいたが、池周辺に積雪は無かった。

 赤ゾレ山山頂で昼食だ。幸いにも今日は風も吹かないので寒さを感じない。雲海に浮かぶ金剛・葛城や、薊岳の右手に見える大普賢岳、そして右裾を大きく広げた国見岳の展望を眺めながら、ゆっくりと湯豆腐を楽しむ。

赤ゾレ山から薊岳、右奥に大普賢岳 同じく伊勢辻山

 下山は赤ゾレ山北東尾根を下ることにする。心配したルートだが、ちゃんとテープはある。一部そのテープ間隔が空いた所や、尾根が広くて分りにくい箇所もあったが、そんなところは桧の植林と自然林の間を進めばよかった。左下に見るヒメシャラの林は意外にもフラットな地形で驚くものの、登山道は激下りだ。

 沢音が下からすると思ったら、下山し始めてたった1時間余りで沢に降り立った。そこには往路では、対岸から樹木に隠れて気づかなかった廃屋があった。今度もしここを登る時は、この廃屋を目印にすればいいと記憶する。

同じく国見山と明神平 赤ゾレ山北東尾根の道

 来た道と同じ林道を今度は戻る。往復にすると2時間の林道歩きだが未舗装でもあるし、始めての道なのでまったく苦にならなかった。そういえば今日一日、たった一人の登山者とも出会わなかった。偶にこんな日もある。

赤ゾレ山北東尾根の道 北東尾根を下った木梶川沿いの廃屋

 今帰宅してパソコンに向かう私の目の前には四つ折にされたA4の紙がある。これはネットからプリントした地図で今日山へ持って行き、書き込みと付けた印で真っ黒になり、おまけに何度もポケットから出し入れしたせいで、ボロボロになってしまっている。この紙を見ながら報告を書き終えた私は、手でそっと折皺を伸ばしファイルボックスへ仕舞うのだった。
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