雲ガ瀬山・伊勢辻山 |
標高 | 雲ガ瀬山(1075m)・伊勢辻山(1290m) |
地域 | 北部台高 |
山行日 | 2004年10月10日 |
天候 | 晴れ |
メンバー | 単独 |
コースタイム | 高見大峠10:00---雲ガ瀬山10:40---12:40伊勢辻山13:15 ---雲ガ瀬山15:10---15:40高見大峠 |
山登りにしては遅い時間に車で到着した高見大峠には、バードウォチング用の三脚付き望遠鏡の前に立つ人が数人いる。以前も見たことがある渡り@・渡りAを観察する人のようだ。 「渡り」とは、この高見大峠や雲ガ瀬山の南にある表示によれば、夏を日本の各地で過ごしたサシバ、ハチクマを代表とするタカたちは、寒い冬が来る前に南の暖かい地方へ移って行くのに、9〜10月のよく晴れた日に、伊良湖岬付近に集合し一斉に西へ向かい、この高見峠の上空で上昇気流を捉え、空高く舞上がるのだという。しかもここから紀伊半島を横断して、台湾方面まで渡って行くという。今日一日、私は上空を見ながら歩いたお陰でエライ日焼けをしてしまった。 (→高見山) 出発前にザックにしっかりと熊よけの鈴をつける。直ぐに轍に動物の足跡を見るがこれは鹿のようである。左は人工林、右は自然林とはっきり分かれた道を進むが、自然林の樹木は鹿に食べられたのか皮が無くなったのが多いように思う。そんな尾根道の横は意外と平坦な地形が広がっていて水溜りのような部分も何箇所かあり、なぜか自然と穏やかな歩きとなってしまう私だ。 (→高見山) 10:24三角点を過ぎると尾根が左右に派生しだして、濃霧の時などはちょっぴり迷いやすい所のような気がするものの、テープはしっかりとあって嬉しい。歩き始めて40分、雲ガ瀬山に到着。展望もないので、すぐに出発だ。しばらく歩くと登山道を左に逸れたところで、これまた渡りを観察する人がいる。ここも渡りを見るスポットのようだった。 そのまま進むと左手のほうから大きな沢音が聞こえてくる。沢の位置は随分下なのに、この大きな音から昨日の台風で相当な水量になっているのだと勝手に解釈する。振り返れば普段見る(西の)位置からのすらっとした山容ではなく、左右に大きく広がった姿で高見山が見える。その左には音羽三山から榛原の山々が見て取れるが、高城山・三郎岳はどれだか分からない。 足元には栗の実が沢山転がっているものの、中に実が残ったのは探してもただの一つもない。食べたのは猿?猪?鹿?熊?11:05ハッピタワ着。切り通しになったこの場所は風が良く通り、休むと汗がすーっと引いてゆく。ここからも鹿よけネットが目の前にあるものの、木梶山が近くによく見えた。 なおも進むと急に平坦な場所に出て、真横に木梶山を見る。振り返ると高見山と雲ガ瀬山が並んで見えた。東方向の見晴らしのいい伐採後では雲ガ瀬山の右には三峰山が見え、それに続いて修験業山や局ガ岳まで望める。その展望の良さに、ハンシ山(1135m)への登りでは切り株に座って長い休憩をとらざるをえない。 (→伊勢辻山山頂) 12:30右方面へ和佐羅の滝への分岐の箇所まで来ると、ここからは記憶のある道だ。綺麗なブナの林の中の道を歩いてゆけば、突然道の左足元に、口の黄色いマムシが這っている。よく見ると大きな蛙を口にくわえているようだ。よくもまああんな大きな蛙を飲み込むものだと立ち止まってつい見とれてしまった。 薊岳を見ながら歩くとわずか10分で伊勢辻山の山頂に到着だ。リンドウがところどころ足元に咲いているので気をつけて歩かなければならない。国見山から小さくログハウスが見える明神平方面や、以前に登った木梶山の姿をカメラに納めてからゆっくりと食事を取る。日差しがきついので北の方の立ち木の陰に座るが、その北の展望を見たら曽爾の山々も見えて大満足。 (←山頂から見た木梶山) ここから赤ゾレ山を過ぎて馬駆馬場まで行けば、私にとって高見山から池小屋山まで繋がるのだが、今日は出発時間があまりにも遅すぎた。今度の楽しみにするべく、また来た道を戻った。 (→山頂から見た国見山、明神平) |
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