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国見岳西尾根(大普賢岳南)
山行日 2007年3月31日(土)
地域 大峰
標高 1655m
天候 晴れのち曇り
コースタイム 神童谷沢又付近9:30---国見岳12:30---12:50弥勒岳13:25
---国見岳13:45---15:50神童谷沢又付近

 大普賢岳と稲村ガ岳の間にある谷が神童子谷。地図を見て、ここから簡単に国見岳を経て大普賢岳に登れそうだと思ったのは昨年のこと。今日突然、思い立って出かけたものの、出発時刻が遅くなった。大普賢岳までいけなくてもルートを探索できるだけでもいいと切り替えて出発だ。

ここで右の尾根に取り付く 途中までモノレールに沿って歩く

 車で神童子谷の林道に入るものの終点近くまで来ると、大きな落石があって進めなくなった。アマゴ釣りだろうか車内に寝袋が脱ぎ捨てられた大きなワゴン車の後ろに停車して取り付きを探す。地図とコンパスを頼りに右手の尾根によじ登ったが、ここにはちょうど作業用のモノレールがあった。

鉄山の後ろに弥山 行者還岳(左)と聖宝谷と弥山

 最初モノレールの軌道から外れたルートだったが、途中からはそれに沿って進むことになる。1時間余り経つとやがてそのモノレールも終わり、高度を上げるにしたがって後方に、バリゴヤの頭から稲村ガ岳・山上ガ岳・竜ガ岳のすばらしいパノラマが望める。稲村ガ岳の高度感にはつい見とれてしまう。

西に広がるパノラマ

 リョウブの林の中を進むと、予測はしていたものの登りのヤブ漕ぎが始まる。ヒメシャラの多い尾根に出ると今度は、石楠花のやせ尾根だ。登り初めて2時間が経過した。正面の国見山へと続くピークに取り付くものの大きなー(クラ)が立ちはだかる。

山の間から大普賢岳が見えた こんな素敵な場所も

 左に巻いて尾根に出ると今度は石楠花のヤブだ。石楠花は枝が硬いので進むのに苦労する。踏んでも地面に足が着かずまるで泳いでいるようだ。暑いので私の姿は半袖のティーシャツ1枚。腕にはあちこち擦り傷だ。

七曜岳(右)1584m 行者還岳の手前のオソ小屋谷が綺麗だ

 右手に見える行者還岳と同じくらいの高度まで来たところで、下り坂傾向の天気予報どおり仏生岳・孔雀岳方面は、雲がかかりはじめた。1560mのピークに立った後は激下りとなるもののまたまた石楠花の枝が行く手を阻み、大きく左に巻いて進んだ。

石楠花の上を泳くばかりではない 上に奥駈道が見えた

 やっと鞍部に立ったが、目の前に見える急な登り返しを想像すると辛い。右手に見える七曜岳とその手前のオソ小屋谷の広大な自然林を見て小休止を取った。やがて前方に絶壁が立ちはだかる。遠目に「進めないのでは?」と思えたが、近づいてみると右に巻けば前進が可能なようだ。よく見ると足跡もあると思ったがことごとく鹿が作った獣道のようだった。

稲村ガ岳を見る 国見岳山頂より大普賢岳

 足元に笹が多くなれば奥駈道も近い。画像のような表示が立つその奥駈道を横切って国見岳のピークに立てば、それまでの青空から曇り空になってきた。時刻は12時30分。ちょうどここまで3時間で登ってきたことになる。

弥勒岳手前より大普賢岳を見る

 やはり遅い時間に出発したのが失敗だった。コースタイムによればここから大普賢岳をピストンすれば2時間40分。幸いに単独だが急いでも2時間以上はかかる。そういえば食事もまだ摂っていない。下山は6時近くになると予想されるので大普賢岳は諦め、途中の弥勒岳まで行き食事の後下山することにした。

登ってきた国見岳西尾根 ルート図

 和佐又山から小普賢岳・大普賢岳と続くダイナミックな尾根を左に、以前通った稲村ガ岳からバリゴヤノ頭へと続くギザギザの稜線を右に、そして振り返れば行者還岳から弥山への大きなスカイラインが広がる。今日登ってきた長い国見岳西尾根を見下ろしながら、私の心は大きな達成感で満ち溢れていたのは言うまでも無い。
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