↑クリックするとホームへ


 大又林道終点から直登で国見山へ
山行日 2006年11月18日(土)
地域 台高
標高 1418.7M
天候 晴れ
コースタイム 東吉野大又林道駐車場8:40---台高縦走路10:40---国見山11:20
---12:00明神平12:30---13:40大又林道駐車場

 明神平〜国見岳〜伊勢辻山の途中からのエスケープルート。以前は国見山から直接「旧あしび山荘」まで降りる天高ルートであった。しかしこのルートは拙ページの報告にあるように、台風で荒廃してしまい現在は大変危険だ。しかし先日、なにげなく地図を見ていた私は「こんなルートもあるのでは?」と思い立ち、今日それを探すべく行ってきた次第だ。

丹生川上神社前 車を駐車して直ぐのこの橋を渡る

 丹生川上神社を過ぎて大又集落に入る。植林の山肌の間に点在する紅葉が綺麗で、車窓に顔を近づけてつい上のほうを見上げてしまう。十台足らずの車しか停まっていない駐車場に車を置いた私は、いつもの明神平方面へ直進するのではなく、すぐ左にあるグリーンの橋を渡る。アベ山谷を詰めて台高縦走路に出ようと目論んでだ。

道が崩落していて危険 ついに道が分らなくなった

 鉄板が敷いてあるせいでバッコンバッコン大きな音を立てる橋を渡り、沢を右に見て桧の樹林帯の中の急坂を登る。30分程登ると崩落して危険な斜面をトラバースしなければならなくなった。なんとか進むと今度はそれまであった道が分からない。予想したより上方になんとか道を見つけて進めば右手前方に国見山らしいピークが見えた。

 前方に小さな数段の滝を見つけたところで左折したもののまたもや道をロスト。もちろんテープなどあるはずもない。後方に薊岳を見て、コンパスと地図で位置を確認した後、幾分東の方向に進んだ私は沢が広くなった箇所に出た。ここは左右2本の沢が合流するところだ。左手上方には狭いが平坦な箇所があり、そこには風呂釜や陶器が散乱していたので昔は家屋があったのかもしれない。右の方の沢を渡ると直ぐに道らしきものを発見したが、やがて植林された桧の枝打ち及び伐採地に入ったところで完全に道をロストしてしまった。

水のある左の沢、水のない右の沢 この谷を詰めろ

 またしても二股の沢に出る。左の沢は水があるものの右の沢は涸れている。もう一度地図を出して確認した私は右の沢を詰めることに決めた。直登すれば馬駈馬場付近に出るのは間違いないものの、傾斜は徐々に急になる。滑りそうになり地面に手を着けば鹿のウンコで一杯だ。おまけにオシッコの匂いさえ漂いはじめ、ここは鹿のトイレか?と思わずボヤく。

 正面の水のない滝は右を巻いて登るとまた沢が二股になっていてここも右へ進む。しかしあまりにも急なので左の尾根に取り付き、潅木を掴んで必死で体を引き上げると、後方に薊岳から前山に至る稜線が綺麗に見えてきた。

台高縦走路はまもなく 赤ゾレ山・赤ゾレ池が見え縦走路に出た

 枯葉だらけの地面に幾分笹が見え出すと縦走路も近い。最後の急登をこなすと突然平坦になって左に池が現れる。これがあの赤ゾレ山の下の池かと思ったがどうも雰囲気が違う。少し進むと今度は間違いなく赤ゾレ池があり側には縦走路があった。

登ってきた谷を見下ろす 伊勢辻山(中央)

 国見山へと進めば右に今登ってきた谷が一望できる。目を転じると大峰の山々はもちろん金剛・葛城・生駒・六甲の山々そして丹波方面まで見渡せるではないか。期待していなかった展望だけに喜びも大きい。伊勢辻山山頂には遠目に数名の登山者も見えた。

馬駈馬場の奥に木梶山 縦走路は魅力一杯だ

 木梶山への分岐である馬駈馬場を過ぎると足元の枯葉は多くなり、靴も埋もれて隠れる位だ。ガサガサと音を鳴らせて進むと高見山に三峰山、そして曽爾室生の山々が一望できる。鈴鹿の山々の向こうに真っ白な雪を戴いた山が見えたがあれは白山だろうか?

無人の国見山山頂 水無山の右に明神平と前山

 人がいると思った国見山山頂は無人だった。休憩なしで明神平へ向かう。尾根歩きは今までと違い、風が冷たくてフリースの上着を着なければならない。ウシローからの展望を楽しみ、水無山を過ぎると今度は高所から明神平を見下ろす。丁度正午に明神平に着いた私は東屋の下で前山方面から降りてきた数組の登山者を見ながら昼食を取った。

ウシローから薊岳と木ノ実ヤ塚(左) もうすぐ水無山

 すでに紅葉が終わり冬枯れとなった道を進んで、明神滝を左に見て車をおいたところまで来ると、たまたま後ろからきた人に声をかけられる。友人のMさんだ。今日は桧塚までのピストンだったそうな。私に「どこへ?」と聞くので、右手の谷を指差し「そこの谷を登って国見山へ。そして明神平経由で降りました」と答える。沢もやるМさんは興味津々の様子だったが、ここは沢ルートではない旨伝えてしばらくの立ち話でお別れした。

駐車場から 時計回りに進んだ

 木梶山へ、明神平経由ではなく大又林道終点からの最短ルートを発見できたのは良かった。来年秋の紅葉が一番きれいな時期に、日没時間を気にせず是非、このルートで木梶山へ行ってみよう。

所属する囲炉裏へ ↑クリックするとホームへ

















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送