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宮指路岳 地図 ここ
地域 鈴鹿南部
標高 946m
山行日 2005年2月27日
天候 晴れ
コースタイム 小岐須渓谷大石橋登山口9:40-(ケナギ谷ルート)
-12:10宮指路岳12:20-(同ルート・途中20分の
食事タイム)-14:10登山口
近畿百名山の仙ガ岳に登りたく宮指路(くしろ)岳からの縦走を試みたが、前日の寒波のせいか思わぬ大雪。おまけに出発時間も遅かったので縦走は断念することにした。山頂をピストンしただけだったが、それだけでも充分満足できる程すばらしい展望だった。
登山口 登山道
名阪国道関トンネル付近で車窓から見た田畑の雪の量に、果たして登山口まで車でいけるかどうか不安だったが、何の問題もなく車は亀山から国道1号、そして306号を経て小岐須渓谷に入り、宮指路岳登山口の表示のあるところに駐車することができた。後で分かったことだがこの少し先に、ちゃんとした駐車場があった。ザックの中にアイゼンいれ、ワカンをくくり付けてスパッツを着けての出発も、自宅を出る時間が遅かったので10時前となってしまう。
しばらく歩くと、分岐が現れる。右は大峠を経て山頂へ向かう道。左はケナギ谷を通るルートとあった。迷わず左を選択する。それにしてもここからの雪質の良さはどうだろう。靴の下で雪がキュッキュッと鳴る。この分ではアイゼンは必要ないようだ。
まもなく尾根に 仙ケ岳
沢が分岐したところで道に迷う。倒木があり迂回したもののルートが全く分からなくなってしまった。夏道ならなんともないのであろうが、この時期は石に書かれたペンキが雪に埋もれて見えないので、赤テープだけが頼りだ。しかしそのテープがなかなか見つからない。これから先も3度ばかり道をロストしてしまう。
通報ポイント7の看板から先、一層雪が深くなる。時々足の付け根まで埋まりながら潅木の中の急斜面を登ると後ろに、入道ケ岳や水沢岳が見え始めた。そしてその向こうには先が尖った鎌ケ岳の綺麗な姿も。
東海展望から仙ケ岳から宮指路岳への尾根 宮指路岳を見る
11時35分尾根に出たら、そこには大展望がまっていた。東海展望という山から突き出た岩場は格好のビュースポットで、寒ささえなければいつまでもここで展望を楽しんでいたいくらいだ。左手には無線中継所のある野登山や、双耳峰の仙ケ岳が迫力ある姿を見せている。まるでアルプスを思わせるような痩せた尾根を辿り、右に目を転ずれば怖そうな名前の犬返しの険というガレ場が見え、その手前には三体仏岩と名づけられた奇岩がある。そして続いてこれから向かう宮指路岳が望める。反対側には鎌ケ岳と丸い白いアンテナのようなものがある御在所岳が見えている。その向こうにも鈴鹿の山々がみえるがあいにく山頂は雪雲に隠れていて名前までは分からない。それにしてもここは寒風が吹き荒れ、寒いのなんの。鼻はもちろん頭の中までキンキンと痛いほどだ。
鎌ケ岳と御在所岳 山頂はドカ雪
雪深い急坂を登りピークをひとつ越えると、下り道は吹き溜まりになっっていて大雪を蹴散らしながら鞍部に下る。もう一度登り返すとそこが、宮指路岳の山頂だ。ここまで2時間半もかかったことになる。これだけの雪で何度も道に迷ったことを思えば、コースタイムはこんなものかもしれない。山頂からの展望は、それまで見えた山々はもちろん、それに加えて雨乞岳や綿向山が見える。しかしその山頂はあいにく雪雲の中のようだった。比良方面から滋賀の平野の上空を流れてきた雪雲が、綿向山や雨乞岳の山頂を通過してこちらへ向かってくるのが目の当たりにできる。
帰路、伊勢湾を見下ろす
当初、この山頂から仙ケ岳まで縦走するつもりだったが、少々危険な縦走ルートはこんな雪の量の時に行くには少し不安だったのと、時間的な問題もあってピストンで下ることにする。縦走は今後の宿題にすることにしよう。
往路では全くの雪山だったのが、天気が回復したおかげで、わずか数時間経っただけの復路では、すっかりのどかな春山に変わっていた。

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