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経ケ岳


山行日 2007年10月6日
地域 白山周辺
標高 1625.2m
天候 快晴
コースタイム 8:35経ケ岳(保月コース)登山口---保月山9:30---10:10杓子岳10:20
---中岳10:35---11:15経ケ岳12:05---中岳12:45---杓子岳13:00
---保月山13:35---14:20経ケ岳(保月コース)登山口
ルート図

 仮眠をとった六呂師スキー場の駐車場で、地図とガイドブックを見ながら登山口を探すが分からない。その時ちょうど軽トラックが到着した。荷台から芝刈り機を出して温泉施設の芝刈りをし始めた小父さんから、最短で経ケ岳に登れるという広域林道法恩寺線にある展望休憩所への道を教えてもらった。展望休憩所というだけあって、車を停めたところはすこぶる展望がいい。正面には朝日を浴びて荒島岳が大きく、右手には勝山や大野や福井市街が見下ろせる。ここからの出発だと急ぐ必要も無いので、続々と到着する車を見ながら石のベンチに座って、コーヒーを片手に奥美濃や福井の山々をゆっくり楽しんでからの出発だ。

広域林道法恩寺線の展望休憩所から少し先にある登山口 三角点のある保月山山頂(1273m)

 保月コースの登山道にはまだトリカブト・キリンソウ・カライトソウの花が咲いている。稼ぐ高度を、後ろに見える恐竜博物館の卵型の建物で確認しながら、ブナ林の中の急登を進んでゆく。一時間弱の登りで、綺麗な赤い実を付けたナナカマドの木がある保月山の到着だ。ここには三角点があった。保月山から少し下ると、左先方に経ケ岳山頂と思われるピークが見えたが、地図で確認すると中岳のようで、山頂はその右奥に小さく見えるそれのようだ。やがて前方に大きな岩が見えてくる。これは右を虎ロープを持ちながら巻いて進む。このあたりのやせ尾根は変化があり面白い。

真っ赤な実 やせ尾根の岩場を進めば中央奥に経ケ岳山頂が

 ロープの多い、急な登りをこなすと展望が抜群の杓子岳だ。ここにきてやっと経ケ岳が全貌を現す。ピークへの道は目の前のなだらかな笹の草原を進んで中岳の山頂に立った後は、切窓と呼ばれるキレットを越えてから山頂に向かうようだ。小休止の後、背丈の笹の道を進んで中岳へと向かう。遅い出発だったがここにきてやっと、先行の登山者達の姿が目に入るようになった。恐ろしく急な登りのように見える山頂直下の道には、沢山の人たちが張り付いているようだ。

中岳(左)の奥に経ケ岳が 池ノ大沢湿原と経ケ岳

 中岳山頂も展望はいい。勝山市から永平寺町を流れる九頭竜川が、その名の通り竜のような姿で蛇行しているのが分かる。一方経ケ岳はその昔は火山だったようで、その火口にあたる場所が真下に見える池ノ大沢湿原だそうだ。そして最初車を停めた六呂師スキー場のある六呂師高原はそこから流れ出た溶岩が作り出した高原とのこと。中岳から滑らないようにして急な坂道を下れば切窓という鞍部に着く。ここで右折すれば池ノ大沢湿原を通って唐谷川沿いで下山できるルートとあるが、今日は直進してピストンするつもりだ。

山頂から荒島岳 大野市街を流れる九頭竜川と、遠く福井市街

 さて最後の急な登りが始まった。先を進む人達も私同様、何度も立ち止まって肩で息をしながら休憩をしている。ダブルストックを右手に持ち、左手で笹を掴んで体を引き上げながらる登ると、突然山頂に飛び出した。10人余りが食事を取っている山頂は360度の大展望。白山・別山・三ノ峰は驚く程近くに見え、その前には赤兎山、そして避難小屋まで確認できる。目を右に転ずると、御岳を遠くに見て、荒島岳に能郷白山までは分かったが、私の乏しい山名知識ではこの程度で精一杯だ。

杓子岳から中岳(中央)へと辿ってきた尾根を見る 立山・別山・赤兎山を背に穏やかな山頂

 山頂から強烈な藪漕ぎをして先に少し進むと、それまで見えなかった北の方向の展望が得られる。昨年登った取立山は容易に確認できたし、その右にある山は私が未踏の大長山のようだ。もう数ヶ月もすれば、雪を戴いて純白に輝く白山・別山の姿が見られるだろう。そんな姿を想像しながらゆっくりと下山することにした。

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