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弥山川 山行日 2008年7月13日（日） 地域 大峰 天候 晴れ コースタイム 熊渡6:25 白川八丁入口6:55 双門の滝9:30 河原小屋10:55-11:20 狼平12:50 明星との分岐13:10 熊渡・栃尾辻の分岐13:55 白川八丁入口15:05 熊渡15:35

6：25出発が遅れた。弥山山頂は無理でも狼平まで行こう。オオヤマレンゲがまだ残っていればいいが・・・・。熊渡に車が5〜6台。なんとか1台分のスペースを見つけ、停めることができた。出発準備している間にも、数台の車が行者還トンネルの方へ走って行った。 大きな地図で見る 地図 白川八丁 　熊渡から白川八丁入り口までの林道歩きは長い。後ろから単独者がやってきたので追い越されまいと進むと意外と早く(30分で）白川八丁の伏流水の河原に降り立つことができた6：55。 ショウキラン 楽しい沢歩き 　7:15ガマの滝で左の山の中に入るといきなり可愛いショウキランの出迎えだ。朽ちかけた階段を進み沢から大きく迂回するコースを取ると2人連れが休憩していた。羨ましいことに今夜は狼平の避難小屋泊だそうだ。「お先に」と進むと直ぐに一の滝に出る8:15。ギボシの花を足元に滝を見ながら休憩していると、それまでの暑さが嘘のように涼しくなってきた。 沢を独り占め 一の滝 　吊橋を越えると本格的な急登が始まる。巨岩で自然に出来た胎内くぐりのような場所を過ぎ、いくつもの垂直に近い鉄製梯子をこなすと後方に大日山や稲村ガ岳が姿を現す8：55。連続する梯子に足を踏み外さないよう注意しながら三点確保で高度を上げる。今日初めての下りになるとやがて双門の滝テラスに出る9：30。ここで滝を見ながら小休止。 痩せ尾根に付けられた鉄製梯子 双門の滝 　ここで狼平までのコースの約半分を歩いたことになる。もし何らかの事故や体の不調があった場合ここから引き返すのは至難の技だ。この報告を見て行かれる方は必ず自己責任でお願いします。中学時代の同級生の遭難碑に手を合わせてから10：00見晴らしのいいザンギ平への分岐に到着。北に稲村ガ岳大日山 の展望を楽しみ、振り返ると頂仙岳が近い。 大日山と稲村ガ岳（右） 伏流水 　折角稼いだ高度なのに、ここからは随分下らねばならない。20分ほど急降下して10：23再び水辺に降り立つ。随分汗をかいたので水に飛び込みたい気分だがまだ先は長い。また直ぐに沢を離れ山道に入る。かなり登り沢を大きく迂回しているように思えるが、これは右に滝でもあるのが理由なのかも知れない。 飛んで渡れ 濡れないと進めないか？ 　10：50やっと沢に立ったと思ったらそこは見覚えのある河原小屋だ10：55。こんな時間なのでもちろん小屋の中は無人。無造作に置かれた2冊のノートだけが印象的だった。ここで昼食を取った。沢を渡って左岸についた沢沿いの道を行くと、また沢に下りる。巨岩に取り付けられた、17年施工と書かれた梯子の上を歩いてゆけば徐々に、何度か大きな岩によじ登って進まねばならなくなる。 泳ぎたい 沢の分岐は右へ 　11：38画像右2つ上の箇所はどうしても水に入らないと進めない。一昨年来た時はそんなことをしなくても行けたのにと、周囲を見渡すと左後方の枝に小さな黄色いテープを発見。案の定迂回路があった。12：00同じく必死でよじ登り巨岩の上に立ったもののそこから先に進めない。ここも目を凝らして探してみると後方でテープ発見。沢靴でジャブジャブと進むならともかく、ここは充分テープを確認して進まねばならない。 巨岩 鉄製吊梯子 　12：10正面に盛りの過ぎた茶色いオオヤマレンゲがいくつか見えたと思ったらそこは沢の分岐。右に進む。これより沢の傾斜が急となり一層、巨岩が行く手を遮るようにゴロゴロ転がっている。12：20白ではなく薄いピンクのカラマツソウの花を見ると、有名な鉄製吊梯子だ。この梯子は本当に登るのが怖い。この吊梯子を右に見てそのまま、真っ直ぐ進んだほうが安全な気もする（但し鎖が必要）。 カラマツソウ 岩に打たれた鉄棒（上部）の上を歩く 　そして直ぐに鉄棒歩行だ。ここを越えるとオオヤマレンゲの花を多く見る。まだたくさんの花があり、おまけに蕾も残っているではないか？大喜びの後また沢に降り立つと長く厳しかった登りが原因か、私の足がついに悲鳴をあげる。右太ももとふくらはぎの筋肉痛だ。もう少しで狼平だと分かっているので大岩の上に座り、足をブラブラさせた状態で10分程休憩だ。 狼平に到着 ナメリ谷上部の癒しの森 　幾分回復したので狼平の吊橋の下を歩き避難小屋の前で沢から上がると、5〜6人の男女の登山者が食事中だった12：50。挨拶の後、男性が「弥山川から登ってこられたのですか？」と聞く。「はい。でももうシンドイからこれから直ぐに下りますワ」と答へて踵を返すと、連れの女性の「クスッ」という笑い声が肩越しに聞こえた。

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