山行日 | 2007年4月8日 |
地域 | 台高 |
標高 | 1208.9M |
天候 | 晴れ |
コースタイム | 中奥集落9:15----11:00峰山11:10--- 11:40(1180Mのピーク)12:40 ---13:00峰山----14:20中奥集落 |
「鳥も通わぬ瀬戸・中奥」というくらい、川上村の中奥集落は不便なところと聞いたことがある。国道169号の白川渡(しらかわど)で吉野川にかかる橋を渡り、中奥川に沿って東進し途中で左折して少し坂を上れば中奥集落に入った。時間が止まったような集落だろうと想像していたが、年配者ばかりだが意外に道を歩く人が多い。それもそのはず、今日は投票日で皆さん投票に行かれる方だった。その投票所となっている公民館の隅っこに車を停めさせていただいて出発だ。
一番高台にある民家の畑から鹿よけトタン板を開けて登山道に入る。簡易水道の施設の横を抜けて手入れの行き届いた杉林を進めば鞍部の尾根(画像左下)に出た。
1/25000の地図ではこの尾根に沿って、北の方向にまっすぐ登ればいいはずだが急登やー(クラ)があったりして、登山道はなんどか右に迂回していた。
桧の林から笹のヤブ(但し登山道は伐採されている)になれば、大きな数本の赤松の木を見る。尾根に戻ると、それまで暑かったので左からの冷たい風が心地よい。小ピークの右を巻いて鞍部を通過すると杉林の中の滑りやすい道になった。登山道は迷うことは無い。赤テープ以外に、新聞社の登山ツアーのコースでよく見るピンクのリボンもあって安心だ。
1時間45分の登りで峰山山頂に到着だ。ここまで時々、土中から飛び出したケーブルが見えたのは、この山頂にあるアンテナから中奥集落までテレビ電波を届けるものだったようだ。山頂の展望は余りよくないものの、新緑がまだのこの時期だからなんとか木々の間から望める。
もう少し先へ行こうと、山頂から北へブナ林の中を激下りしてゆく。一転して素晴らしい登山道になった。ブナの巨木が見事で思わず立ち止まってしまう程だ。スパッと切れ落ちた右の谷へ、大きな桧が突き出ている箇所は、滝こそ見えないもののまるで弥山川の双門テラスの雰囲気が漂う。
ヤセ尾根には岩場や巨岩があり、ここからの展望は素晴らしい。東から南へと大雑把に山名を挙げれば木ノ実ヤ塚・薊岳・明神方面・赤クラ山・池木屋山・登尾・白鬚山が見え、正面の峰山の右には大普賢岳・山上ガ岳が見える。
1/50000の地図には小天狗岩・大天狗岩の表示があるが、私にはどれがその岩か分からなかった。1180mの小ピークを越え、1130mの鞍部まで来たところで引き返すことにする。西の方向で川上村井光(いかり)集落が春の光を浴びてチカチカ光っているのが見えた。
中奥集落手前まできて山仕事の方数人と出会った。「小天狗岩・大天狗岩は?」と聞くと、知らないとのこと。それどころかこの峰山より白鬚岳に登るように勧められる。戻ってきた公民館には役場の車以外に数台が停まっていたが村人は見当たらず、飼い犬の鳴き声だけが山々にこだましていた。 |
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