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千秋林道から明神平を経て
桧塚奥峰
山行日
2007年9月9日(日)
地域
台高
標高
桧塚奥峰 1420m
天候
晴れ
コースタイム
千秋林道登山口6:25---9:10明神平9:20---10:30桧塚奥峰10:50
---マナコ谷下山口12:05---12:15千秋林道登山口
国道166号の高見トンネルを抜け途中で右折し、栃谷集落を通って青田集落でまたもや右折する。右側路肩でオレンジ色の花が目に付くので、徐行しながら見ると昨年名前を知った、フシグロセンノウの花。山道を随分進み、木屋谷川にかかる橋の横にある明神平登山口には、すでに2台の車が駐車してあって停められない。仕方なく橋を数百メートル過ぎた所に駐車だ。
千秋林道にある明神平登山口
二股になった沢では真ん中の尾根を行く
昨夜雨でも降ったのか、いきなり濡れていて滑りやすそうな丸木橋がある。慎重に足元をよく見ながら進めばそこには栃の実が沢山落ちている。見上げると杉林の中に素晴らしい栃の巨木が何本もあって驚かされる。千秋社社員殉職の碑を見るとすぐに、左からワサビ谷の沢が流れ込んでいる。ここで釣り人発見。あまりに真剣に釣っているのか、私のことに気づかないようだった。
水量は多い
左岸を慎重に進む
急登になったがトラロープがあるので心配ない。フウフウ言いながら登りきると、次に昔小屋でもあったのか、トタン板が散在している所に出た。道は二手に分かれていたが、1/25000地図を出して確認し右下に下る道を取る。小さな沢を越えるとちょっぴり危険な箇所だ。ここで道が分からなくなったと同時に、なぜか高枝切バサミをもった挙動不審のおじさんと出くわす。道に迷っているようにも見えるが、ルートを見つけた私の後を付いてくるようでもない。左右に分かれた沢の真ん中の尾根を足早に進む。
苔の青さが目にしみる
まもなく明神平だ
奥山谷の沢の左岸を進めば「ピーーーー」という警戒声を発しながら、数頭の鹿が尾根の方に逃げ去った。これより登山道は荒れている。崩落が原因で沢を歩いたり、何度も左岸から右岸、右岸から左岸へと渡らねばならないし、立ち止まって地図を見なければならなかったり、目を凝らしてテープを探すことは度々だ。やがて木立が疎らになり青空が良く見えるようになると明神平も近い。そこで汗を流すべく、おなじみのスッポンポンになって沢へドボンだ。体はサッパリしたが、脱ぎ捨てた服やザックには蝿がいっぱい止っていて驚く。
サムネイル
明神平を見下ろす
桧塚奥峰手前から振り返る(↑クリック)
水場と天理大学山の家の間のテン場では大勢の人たちが出発準備に余念がない様子。私は山の家の軒下を借りて小休止だ。これからは日射に晒されるので、後ろの首筋を保護するべく、帽子と後頭部の間に広げたタオルを挟む。明神平から先は誰にも出会わない。いい天気なので展望を期待したが右手、白鬚岳から先の大峰の山々は雲で見えないどころか、大台ケ原方面から流れてくる雲が行く手にもかかりだす。
桧塚奥峰から桧塚を見る
千秋峰・桧塚との分岐から見た国見山方面
桧塚奥峰山頂は青空だが展望はイマイチで、近くの迷岳さえも山頂は雲がかかっている。下界はまだまだ暑いが、心地よい涼しい風を受けて菓子パンを食べる私の目の前では、沢山のトンボが多く飛び交っていて秋を実感する。桧塚はパスして千秋峰を下った。ここは風が強い場所なので、そうでなくても少ない立ち木は全て東の方に傾いている。普段見る姿とは全く違う高見山を見ながら進めば、奥峰山頂からはわずか一時間余りで下山だ。
千秋峰を下る 中央奥は高見山
マナコ谷千秋峰登山口
千秋峰下山口から千秋林道明神平登山口まではたった10分の歩きで戻れる。時刻はまだ正午を過ぎただけ。さあ温泉にゆっくり浸かってから帰ろう。
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