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 八経ケ岳(八剣山・仏経ケ岳)・明星ケ岳
山行日 2006年5月21日
地域 大峰
標高 1914.6m(八経ケ岳)
天候 快晴
コースタイム 白川八丁林道終点6:00---川合登山道出合7:30---
高崎横手8:35---狼平8:50---10:40八経ケ岳11:20---
弥山辻11:35---明星ケ岳11:40---弥山辻11:45---
日ウラ山12:20---高崎横手12:35---林道終点14:30

ルート 地図
 狼平から沢ルートで八経ケ岳に登ろうとのお誘いを受けた。仲間は狼平で一泊するつもりだったようだが、日帰りでも充分可能なので、それではと登山口前夜泊を提案した。

 前夜は焼き鳥宴会だ。買ってきたばかりの美味しそうな鳥肉に、pororiさんが自宅から持ってきた黒胡椒をミルで挽いて振りかける。塩も何とかいう名前の荒塩、ネギもpororiさんが持ってきてくれた。すっかり酔っ払った私は6人用のテントを設営したまでは覚えていたがその後、朝起こされるまでのことは覚えていない。

ヤマシャクヤク 巨木に見とれる

 熊渡から歩くつもりをしていたが、嬉しいことに終点まで車での林道走行は可能らしい。前を走る車3台に乗った人たちはどうやら弥山川を遡行するらしく、白川八丁入り口に駐車をしたが我々2台の車はもう少し先の終点まで行く。これで歩きより往復約1時間もタイムを得したことになる。おまけに歩き始めて早々に綺麗なヤマシャクヤクの歓迎だ。今年初めて見るヤマシャクヤクに感激だ。樹林帯を登って行くとシャクナゲの木が多くなる。濃いピンク色の蕾は沢山あるが花が咲くにはまだ少し早いようだ。右手下の方には沢山咲いている木もあったが、見に降りてまた登り返すほどの元気はない。

 巨木が多いのでつい何度も立ち止まって見上げてしまう。新緑はあくまでも青々としていて、ブルーの空に映える。このコース2度目の(1度目も私と一緒だった)山歩さんは、なぜか「もう一度来れるかどうか?」と言う。県中部に住んでいても、車を持たない人にとっては大峰の山々はなかなか来ることが難しいのだそうだ。「お誘いしましょう!!」と心の中で呟く私の足元にギンリョウソウが咲いていた。

心地よい森 無人の狼平

 右手下方で深かったカナビキ谷がナメリ谷となり、穏やかな斜面となると滑りやすい道となって、天川川合から来た道と合流する。ブナの巨木を背に2度目の小休止を取る。頂仙岳までは、まだまだ登りが続くが左手木々の間から見える大日山・稲村ケ岳・大普賢岳や、右手の天和山を見ながらの歩きは辛くない。この付近の林は本当に綺麗で、おむコロさんはこんな所でテント泊したいと何度も言い出す始末だ。

 無人の狼平で大休止。今朝はテント場で茶粥の朝食だったのでそろそろ空腹を覚えていたところだった。そんな時ちょうど山歩さんから大きな大福餅を頂く。本当に美味しかった。元気も出たところで早速沢に降り立つ。澄んだ水を見るだけでも嬉しいのに空は抜けるような青だ。おまけに沢沿いのあちこちで、小さくて可愛い花びらの山桜が満開だった。pororiさんが片足を水の中に浸けるというハプニングもあったが、何度も石から石へと飛び越し小さな滝は巻いて進めばやがて、沢は2つに分かれる。右手に取ると、徐々に大きな石がゴロゴロした沢となり、振りかえると金剛・葛城の山が見えた。

山桜咲く沢を歩く 八剣谷最上部

 次の分岐では左へ。持参のお茶が切れたので沢の水を汲む。冷たい水が嬉しくて顔を洗い何度もその水を飲んだ。この先からは大きな石と倒木を越えて進まねばならない。一番の踏ん張りどころだが、皆も苦しいのか徐々に歩みが遅くなるのが分かる。歩き始めて4時間半。やっと沢を詰めて奥駈道に出る。少し左に進めば2〜3人の登山者が休憩中の八経ケ岳山頂だ。何か様子が違うと思ったら以前来たとき確かにあった錫杖が今日はない。撤去したのだろうか、あるいは風で飛んだのだろうかと気になって仕方なかった。

 驚いたのは立ち枯れの酷さだ。はっきりとそれが進行しているのが分かる。弥山からこの山頂へと続く道は今までは見えなかったが、今日はスケスケでこの山頂からも一目瞭然だ。弥山の山肌の色も如実に立ち枯れでグレー色になりつつあるように思えた。

奥駈道に出た 八経ケ岳から弥山小屋を見る 右奥に大普賢岳

 過去何度も来たこの山頂では、北方面と南方面の奥駈道の山々を見て楽しむだけだったが今日は違う。最近行った高塚山や大栂山や小峠山の位置を確認するのだ。奥駈道から東に派生した何本もの尾根とその途中にある山を眺め、一人悦に入る私だ。あまりの好天に立ち去りがたく40分も長居してしまった。360度の展望に満足して明星ケ岳へ向かう。

仏生ケ岳・釈迦ケ岳・七面山(左から) 明星ケ岳山頂

 無人の明星ケ岳では記念写真を撮っただけで取って返す。弥山辻ではなんと天川坪ノ内から4時間でやってきたという特急並みのスピードの単独者に出会った。彼の足だと日帰りピストンも可能で、その健脚ぶりに驚く。ここからは初めてこのコースを歩くpororiさんに感動を味わって頂きたく先頭を歩いてもらう。高崎横手まで、頂仙岳を見下ろしながらの広い尾根を下る道はまだ荒れていなくて気持ちがいい。弥山から狼平までの木道と比較すべきではないが、丸太階段すらない自然のままの道は本当に心地よかった。

明星ケ岳を後にして頂仙岳を見ながら下る 日ウラ山で今日登った沢と八経ケ岳・明星ケ岳を見る

 日ウラ山では振り返って弥山・八経ケ岳・明星ケ岳の展望を楽しむ。八経ケ岳・明星ケ岳が作る真ん中の谷は今朝登ってきた沢だ。あんなに急で石がゴツゴツしたところを登ってきたのだと、pororiさんはいたく感激の様子。おむコロさんもビデオカメラを盛んに回していた。高崎横手からは往路と同じコースを下る。驚いたのはトサカ山の新緑が作るグリーン色の綺麗さだ。4人が全員立ち止まり「わー綺麗や〜〜」と声を揃えた。

ご一緒したpororiさんの報告
 
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