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入道ガ岳(北尾根〜山頂〜井戸谷)
山行日 2007年1月14日
地域 鈴鹿
標高 906m
天候 晴れ
コースタイム 椿大神社9:50---北尾根避難小屋10:55---
12:05奥宮12:40---12:50入道ガ岳山頂13:00
---井戸谷避難小屋13:35---14:20椿大神社

 山仲間8人で鈴鹿に遠征すると言ったら、嬉しいことに地元在住のRちゃんが案内してくれると言う。それではと(ルート経験のある)当初予定の「北尾根〜山頂〜二本松」コースを辞め、下山は初めての「井戸谷コース」に変更し、案内してもらうことにした。

茶畑の後ろに入道ガ岳 椿大社の奥にある北尾根登山口

 いつも大賑わいの椿大神社を少し過ぎた場所に車を置き、北尾根登山口を出発すれば、登山道の周囲は献木と書かれた椿の若木でいっぱいだ。それにしても暑い。歩き出して間もないのにもう上着を脱ぎだす始末で、「防寒対策をしっかりと」と私が案内に書いたばかりに、すでに2枚も脱いだ人もいたようだ。

 左上方に初めて入道ガ岳が見え出すが、ここから見た感じではあまり雪が多いように見えない。車で来る途中真っ白に見えた箇所は井戸谷と二本松の間にあるガレの箇所だったようだ。Kさんからは甘くて美味しい高知からお取り寄せの「土佐文旦」を頂く。皮もむいてあり、手に取って直ぐ食べられるようにしてある優しさが嬉しかった。

激登り 山頂が見えた

 鉄塔の下をくぐる時になって左下から突然、数発の発砲音が聞こえた。耳を澄ませば猟犬の鳴き声も。「オイオイ、左の谷って、我々が下りるルートとちゃうの?」とビビり、尾根道はなるべく右の斜面を歩き、流れ弾に当たらないようにする私。猟犬に追われてか、前方で鹿が左から右へ走り去った。

 分岐を左に取れば急登が始まる。そして避難小屋で休憩だ。Rちゃんはこの小屋の屋根の補修に携わったとのこと。頭が下がる。歩きながらNさんはYちゃんに(私が怖くて行けなかった)危険箇所を懸垂降下して縦走した山行の話をしている。そのYちゃんもあと少しで奥駈道が繋がるとのことで嬉しそうだ。

アセビのトンネル 山頂を望む

 綺麗な自然林になった。木の名前は当然分らない。ところが我々のメンバーの中には元生物の先生だったTさんという強〜い味方がいるのだ。幹を見ただけで「シデ」「コナラ」だと教えてくれる。おまけにこの女性、あのキルギスにあるレーニン峰(7134m)を登頂したという剛の者だ。キリギリスの麗人(意味分らん)とちゃいまっせ〜 f(^^;)  。

北尾根の頭が見えた 鎌ガ岳と御在所岳をバックに

 雪が徐々に深くなり、アセビのトンネルを汗水(アセビズ f(^^;) 流しながら歩くと北尾根の頭が近づく。後方には伊勢湾が鏡のように輝いていて、今がまるで春ではないかとさえ思える。右手には鎌ガ岳の尖った姿が見え、その右にはあいにく山頂だけがガスの中の御在所岳。そしてその右は釈迦ガ岳だ。大展望に皆から歓声が上がる。下界に見える海岸沿いの四日市コンビナートを指差し「あそこに私の職場がある」とRちゃんが言う。

奥宮 奥宮と山頂の間の雪原

 入道ガ岳山頂へ向かう道を左にみて、またもアセビの木の下を腰を屈めて進むと椿大神社の奥宮がある。小さい祠だが目の前に入道ガ岳山頂と四日市市街と伊勢湾を見下ろす絶好の場所にある。手を合わせてお参りすると、誰かが忘れたのだろうか賽銭箱の上にはブルーの手袋があった。暖かい昼食を食べたくてコンロで雑炊を作る。思いがけず美味しく出来てアツアツだったので皆さんに食べてもらうことにしたら、私のことを気の毒に思ったのかROさんから美味しいパンを頂いた。

広々としていて気持ちい 伊勢湾を見る

 入道ガ岳山頂まではほんの少しの距離だが途中、広々とした雪原を歩く。PさんやKさんはフカフカでトレースの少ない雪に感激の様子で、コースを逸れて新雪の上を歩いている。Tさんも黙々とダブルストックで我々の横のトレースの無い所を並行して歩いている。

山頂から奥宮を見る おなじみ集合写真

 風が冷たいものの山頂は360度の展望だ。野登山や仙ガ岳や宮指路山は目の前で、反対側の雲母峰も近い。伊勢湾に浮かぶ大きな船はもちろん、知多半島や伊良湖半島まで見渡せる。冷たい風がなければ立ち去りがたい山頂だが、体も冷えてきたので記念撮影の後は井戸谷ルートで下山することにした。

 手がかりのない雪の急斜面だったがアイゼンやピッケルは要らなかった。雪は深いところで膝の上まである。私は早速ザックからマットを取り出して尻セードで遊ぶ。他のメンバーも駆けては転び、今シーズン初の大雪体験に大喜びしたのは言うまでも無い。

井戸谷への下り始め 雪は深かった

 30分ほど下り、沢を渡る頃になると雪は少なくなった。井戸谷避難小屋で休憩を取り、沢から離れると杉林となって右側に祠がある。手を合わせて拝むとその祠の後ろには神座のような大きな岩があった。横に並んで歩けるような広い道になると、やがて舗装道路となる。二本松ルートと合流すれば、車を置いた北尾根登山口はすぐだった。

きれいな沢 ルート図(サムネイル)

 Nさんの言葉を借りれば鈴鹿屈指の好展望のこの山。大満足の一日だった。帰宅後デジカメ画像を整理していて気がついた。私を含め、メンバー表情は一様に明るい。これは今シーズン初の大雪に喜んでいたせいに違いない。

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