大所山(百合ケ岳)
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あまりのお天気の良さに、近場の山でもと思いついたのが大所山。ちょうど2年半ぶりになる。今回もまず昨日の雨のせいで水量が多く迫力あるだろうと予想される、琵琶の滝(左上)を先に見に行く。駐車場では林道途中の水場で水を汲んでいた御夫婦が後から到着。琵琶の滝の見学を勧めたら、なんと私より先に滝に向けて出発してしまった。
琵琶の滝は勝負塚山から大所山に至る大きな面積の谷に降る雨が、吉野川に注ぐまでの下多古川にある落差50メートルの豪快な滝だ。沢屋さんのみ知る滝だったようだが近年、テレビで紹介されてからは訪れる人も多いと聞く。
そんな滝を見てから少しバックし、いよいよ北に向かって登ってゆく。最初から急な登りなので苦しいが、慌てなくてもこの山なら2時間で登れるのはもう承知している。20分桧林の中の急登をこなせば尾根に出る。小休止の後もう20分登れば、右手に一筋のジェット雲のある青空を背景に大所山山頂が望めた。
まだまだ急登は続く。トラロープを持って本日最大の難所を越えると一層雪が深くなり、キックステップを余儀なくされる。11時20分大きな岩が現れた。立て掛けられた木を足場にそしてトラロープを手に登りきると深い雪に埋もれたシャクナゲの尾根となった。
左上空が明るくなって見通しが利き始めると、山上ケ岳から竜ケ岳そして阿弥陀ケ森への奥駈道が望めるようになる。徐々に雪が深くなって中々前へ進めず、ワカンを持参しなかったことを後悔する。
春の日差し射すブナ林が素晴らしく、ついついカメラを構えてしまう。なんと穏やかで、のどかな尾根なのだろう?許されるなら長く留まっていたい。でも山頂はもうすぐだ。
寒いだろうと鍋を持参し、長時間かけた昼食だったが誰一人として山頂では登山者に出会わない。登りでは半そでティーシャツ1枚でよかったがやはり食事中は寒く、山シャツとダウンを重ね着しなければならない。すっかり長居してしまった私は素晴らしい白鬚岳の姿を目に焼きつけ下山することにする。
山頂から右上画像の道標までの道は特に雪が深く、足の付け根まである。フウフウ言いながら分岐を右に取れば、ココから先ジグザグの下りは雪の上をショートカットで真っ直ぐに下ることにした。
調子に乗って直で下ったために途中少し迷ったところもあったが、少しバックしてルートに戻り、事なきを得る。この時間にもなってまだ雲ひとつ無い青空に感謝。今日は温泉にも入らずまっすぐに帰宅し、特急でこの報告を書き上げよう。 |
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