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ドカ雪の大天井ケ岳
地域 大峰
標高 1438.7M
山行日 2005年2月6日
天候 曇り
コースタイム ゴロゴロ茶屋9:15---10:35五番関トンネル10:55---
女人結界門11:15---12:50山頂13:40---女人結界門14:35
---14:45五番関トンネル15:10---16:15ゴロゴロ茶屋
地図
大型寒波が到来した後だったので大雪は予想していたが、これほどだとは思っても見なかった。天川村に入ると、路肩には除雪した雪がうず高く積まれていて、まるで雪国の景色のように除雪車まで駐車している。洞川の旅館街の屋根から垂れ下がる長いツララを車窓から眺めていると、いつの間にか道路は積雪で真っ白になっていて、名水を汲むごろごろ茶屋の駐車場から先は車両通行止めの表示があった。もちろんこの先、車が進んだ形跡なぞ全くなく、仕方なく駐車料金1000円×2台分(水を汲むだけなら300円/1台か?)を払って、これより延々五番関まで車道を歩くことにした。
さあ出発 車の通らない車道を東へ進む
少々雪の積もった車道歩きだと思っていたらこれが大マチガイで、積雪が多くしかもそれが凍結しているので歩きにくいことこの上ない。五代松鍾乳洞の入り口を右手に見てトボトボ歩く。清浄大橋から山上ケ岳へ向かう道を右に分けて、五番関へ向かう道もそれまでと同じようになんとかトレースがあるものの、なんとその五番関トンネル西口まで1時間20分もかかってしまう。
清浄大橋と五番関との分岐 五番関トンネルへ向かう
観音峰から法力峠の稜線を眺めながら東屋で休憩した後、ここで我々はアイゼンその他を着けて10分余り、女人結界門まで急な山道をよじ登る。道幅が狭いので、スノーシューを着けたDOPPOさんやワカンをつけたタンタンさん・春風さんは歩きにくそうだ。私・HAMAちゃん・のんぶーはアイゼンの爪を聞かせてガリガリ登って行く。九十九折れの急登をこなすと右手に女人結界門がある五番関。ここからは大天井ケ岳のピークを踏まずに吉野山方面へと向かったトレースはあるものの、山頂へのそれはなく仕方なくラッセルを覚悟する。
五番関トンネルが見えた 結界門への登りで振り返る
今日はじめてワカンを履いたというタンタンさんは若さに任せて先頭をぐんぐん進む。脚力のある、のんぶーは2番目を歩いてくれるので、その後を進む私を含む残りのメンバーは楽チンな歩きである。しかし大雪で垂れ下がった枝が行く手を邪魔し、それを避けて迂回したりストックやピッケルでその雪を落として進まねばならないのが辛い。
こんなに多い雪 結界門
傾斜が増すとワカンではどうしても登り難く、折角一歩進んでも同じだけずり落ちる。案の定、私の前を行く春風さんやのんぶーは「キャ〜〜〜」という声と共にバックしていた。このころからHAMAちゃんは徐々に遅れだす。足元はアイゼンなので最後尾を歩くが、余りの積雪の多さに前を5人が歩いても尚、足はズボズボ入ってしまって歩き辛いのだそうだ。先日購入して今回が2回目の着用というDOPPOさんはスノーシューの感触を確かめるべく、わざと少々わき道に逸れる。
手を使わざるを得ない激登り 目の前にカモシカが現れた
私が振り返って、山頂が雪雲に隠れた山上ケ岳を眺め、そしてその左に大所山へ続く稜線を立ち止まって見ていると、右手至近になにやら黒い動物がいるようで、その動物も私と同じその方向を見ている様子。よく見るとなんと大きなカモシカだ。10歩ほど歩けば捕まえられそうな距離の近さに驚くが、先方も一向に逃げようとしない。雪山の急な斜面に立ち、視線の先に山上ケ岳を望むその姿はまるでこの大天井ケ岳の主とも感じられる風格を備えていた。
白鬚岳方面を見る 大天井ケ岳集合写真
いかに若いとはいえ、タンタンさんばかり先頭でラッセルしてもらうには気の毒。そこで今度は私が先頭になるものの、足を一杯上げようともなかなか雪から抜けない。また馬酔木や石楠花の枝に積もった雪が道を遮断していてその下をくぐろうものなら体はまるで雪ダルマだ。必死の思いで尾根に出て、やっと雪のついた美しいブナの木肌や遠く白鬚岳の姿を眺める余裕が出た。そこでザックに付けたお茶を飲もうとしたら、悲しいかなそれはシャーベットと化していて飲むことさえままならない。
雪に囲まれた窓から白鬚岳方面を見た こんなに綺麗な林の中を歩く
大天井ケ岳山頂への到着時刻はやはり遅くなり12時50分。記念撮影の後早速、昼食を取ったが暖かいと思っていても、やはりじっとしていると寒さを覚える。スマートな春風さんはかなり寒いようで早く下りたい様子、私も上下共に1枚ずつ重ね着する始末だ。下山開始は13時40分でゴロゴロ茶屋の到着は16時15分。雪が多いと結構時間がかかるものだと実感した次第だ。

時間が遅くなると道路の凍結も心配なので、洞川温泉を避けて天川温泉にて全員入浴。体は芯から冷えていたのか、入る時は熱いと感じた湯もしばらくするとそうでもなく、今日は誰一人外の露天風呂に行くことはなかった。
ご一緒したHAMAちゃんの報告
同じくDOPPOさんの報告

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