ホームへは上をクリックしてください

大栂山
山行日 2006年2月11日
地域 大峰(上北山村)
標高 1076.8m
天候 晴れ
コースタイム 10:55林道にある2つ目の橋---11:25尾根の大木の分岐11:40
---大栂山11:50---12:15 1174mのピーク13:25---
尾根の大木の分岐13:45---西山観音14:25---
15:00林道にある2つ目の橋
ルート図 地図

 大栂山は「おおとがやま」と読む。山頂からの展望は良くないと聞いたが、先月登った「小峠山」同様、うまくゆけば奥駈道のパノラマが見られるのでは?と期待して行ってきた。

ルート図(サムネイル) 尾根の分岐にあった巨木

 伯母峰トンネルを抜け、上北山村に入ると雪は全く無かったものの上北山中学を過ぎ、直ぐに右折して林道に入ると途端に路面には雪が多くなる。「林道工事中につき通行止め」の看板はあったが、それは路肩に避けてあり、前方からは車も下りて来たので、行けるところまで行こうとスリップに注意しながら車を走らた。小谷川に架かる二つ目の橋を過ぎたところで、路面の雪の下が凍結していることを知る。ここでこれ以上進むのを諦め、橋を渡ってすぐの箇所に車を置くことにした。

同所から見た仏生ケ岳(中央) ここから奥駈の一ノ垰まで3時間かかる

 地図で確認したところ、登山口まではわずかな距離のはず。10センチ程度の積雪の道路を歩くこと10分、西山観音への分岐があり、そこからもう10分程度歩くと、登山口があるはずと思える箇所に来た。しかしいくら探しても取り付きが分からない。引き返してもう一度探そうとしたその箇所で、木の枝になにやら小さな文字が書かれた札を発見。さっそく舗装道より山道に入ることにする。しかし案の定、次のテープが見つからない。そこで左方向に進むと、積雪により分かり難いものの、登山道らしきものを発見。そのまま杉林の道を進めば、嬉しいことにこの先もテープは要所要所にあった。

右へ進む 山頂から展望はない

 高度を稼げば稼ぐほど雪質が良くなり、キュッツキュッツっと靴の下で雪が鳴る。そんな中突然、暖かい日差しの射す尾根に飛び出た。当然右に進まねばならないが、左手に広場のような箇所が見え、おまけにとてつもなく大きな木が目に付いたので、思わずそちらの方に進む。そうするとなんと、目の前に神々しい姿の仏生ケ岳と孔雀岳が望めることができるではないか?私には残念ながら何の木だかは分からないものの、大峰の核心部の山々を長く見つめてきたような姿に感動を覚えた。案の定、木の根元には小さな祠があった。そしてこの傍らにはくだんの西山観音へ下りる道との表示があったのを確認し、帰路はその道を下ることに決める。

1147mピークの少し先で奥駈を見る

  ショベルカーが作った広い道を進めば、その道は左右に分かれる。ここには「大栂山」と書かれた表示の下に「三本栂へは1時間、一の垰までは2時間50分」とあった。さすがにここまで来れば奥駈道までは近いことを実感する。右手、目の前には目指す大栂山だ。広い道は山腹を巻いて向こう側に出てしまうようなので、大きな岩のあるところで急な斜面を、馬酔木の枝をつかみながら駆け登ることにした。すると、あっという間に山名板のある山頂に到着したものの、やはり展望は皆無だ。随分以前に木材を吊り出したのだろう、山頂付近では数箇所、錆びた鉄製の支柱があったのが印象的だった。

こんな道が北へと続いていた 西山観音の近くまで来た

 尾根に沿って進んで再び林道へ。目の前に大鹿が歩いていたが、私の姿に驚いたのか走って左下の谷に駆け下りていった。そして今度は1174mのピークを踏みたく、この道を逸れてまたも右手へ駆け登る。反対側の北側の谷を隔てた先には(私が次に登頂を目標にしている)高塚山が見えた。ピークを踏んだ後はまた林道に戻り、暖かい日差しを背中に受けて、孔雀岳から弥山の長いスカイラインを見ながらゆっくり昼食を取った。

ブナの林の中に寂しく立つ観音様 上から降りてきて左へ戻る

 下山は巨木の箇所から西山観音への道を取った。尾根の北の斜面を進み、やがてジグザグに下ると西山観音脇の車道に出た。ブナの自然林の中の観音像は金属製ではないのか、白くて寂しげだった。ここからの車道は荒れていて車は絶対通れないようだ。30分ほど歩けば、往路に通った見覚えのある車道に出た。右に折れて進めばわずか10分で車を置いた箇所に到着だ。

 ところが車を走らせて直ぐに、土木工事でユンボが行く手を遮っていて車はストップさせられる。ヘルメット姿の人が近づいてきて、「工事中の看板あったやろ?」と言う。
「はい」
「ホンマはここまで入ったらアカンねん」
「はい」
「直に工事は終わるよって、ちょっと待っててや」
「はい」

例えようもなく素晴らしい、雪を戴いた奥駈の山々の展望を思い出しながらの30分の待ち時間は、あっという間だったのは言うまでも無い。 


ホームへは上をクリックしてください












SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送