霊仙山に登ろうという計画は、先々週登った御池岳・鈴北岳からその姿が目の前にみえた時に思いついた。今日のメンバーはそのときの5人に「やまねこちゃん」を加えた6名だ。多賀大社付近での待ち合わせ場所の集合に手間取ったが、なんとか車2台が登山口である今畑登山口に到着した。
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笹峠からの登り |
近江展望台への急な登りの途中 |
福寿草の咲く時期は車で一杯の登山口も今日は我々の2台だけのようだ。枯葉の降り積もった九十九折の道を登り、廃屋を過ぎると笹峠へ向かう北向きの斜面の道となった。背丈ほどある笹の藪を手でかき分け進むといよいよ近江展望台への急な登りだ。左手には琵琶湖が霞んで見え、後ろには鈴鹿の山々が見える。まるで12月とは思えない暖かさに、出発時からすでに2枚も上着を脱いでしまい、今はシャツ1枚の姿。それでも汗が滴る。
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近江展望台から山頂方面を見る |
藤原岳と御池岳 |
春でもないのにこの陽気のせいでスミレの花が咲く急坂を登り終えると近江展望台だ。この先もう急な登りはない。それぞれが菓子や飲料を出して休憩する。吹く風は心地よくいっきに汗も引くがやはりこの時期、少し肌寒さを感じる。目指す山頂まで続く長い西南尾根を眺め「春になるとここからは福寿草の花畑で足の踏み場もないくらいや」と教える私に。皆さんは「そのころ来たかった」と答える。
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霊仙山最高峰での集合写真 |
伊吹山を見る |
この先カレンフェルトが点在するカルスト地形になり、歩きにくいことこの上ない。しっかり足元を見て歩かないと足首をひねりかねない。突然メンバーから「鹿の匂いがする」との言葉。次に「奈良公園の匂いがする」との発言も。さすが奈良人や!
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霊仙山最高峰から山頂を見る |
登ってきた西南尾根を振り返る |
猪猟でもしているのか下のほうでする猟銃の発砲音を聞きながら進むと、まもなく霊仙山最高峰(1098m)の到着だ。伊吹山を背景にして集合写真を撮る。少し下では風を避けて団体が食事をとっていたが我々は山頂へ向かいそこで昼食をとることにする。まるで墓石のように見える林立するる石灰岩の間を進むとそこは山頂だ。風をよけて伊吹山や琵琶湖を見ながら皆でいろんなものを回しながら食べる食事は最高だ。持参の缶ビールを飲んでカレーうどんでも食べようとする私に、メンバーからチーズに生ハムにカニの押し寿司に焼き鯖寿司までいただき、感動の私だ。
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まもなく山頂 |
汗ふき峠。ここを左へ降りる |
さて下山は経塚山へと向かう。黒い土の道は湿っていて滑りやすい。「滑ってズボンを汚すと車に乗せへんよ」と言った本人までもズルッといって大笑い。足元にいたっては全員どろどろだ。お虎が池を過ぎてそれまでの草原歩きからいよいよ下りにかかる。日が短いので心配だった下山時刻だったが全員の足が揃っていたせいで、この分では下山時刻も余裕の様子。そこで見晴台ではコンロを取り出してお餅入りのぜんざいまで食べることができて大満足だ。汗ふき峠では左へ折れて大洞谷を下ると、やっと落合集落へ到着。銃を方にかけた猟師さん数人を横目で見ながら少し車道を歩くと、朝車を駐車した場所にもどってきた。
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