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 仙ケ岳





←茶畑の向こうに仙ケ岳が見えた
地図 ココ
地域 鈴鹿
標高 961m
山行日 2005年3月13日
天気 曇り時々晴、後雪
コースタイム 造林小屋手前林道9:20--(南尾根コース)--12:25仙ケ岳東峰12:50---13:00仙ケ岳13:15--(白谷道コース)--造林小屋15:20---15:45同手前林道

大和の国は榛原駅を7時30分に出発して車は東進する。昨日降った雪で車窓から眺める山々は白かったが、幸いに道路まで積もっていなくて安心だ。亀山インターで降りて石水渓へとの表示を目印に進む。
南尾根・白谷道の分岐。奥に造林小屋 沢をつめると急登となった
工事中の第二名神の下をくぐって、仙ケ峰登山口の表示のあるところで右折し茶畑の中を走ると未舗装の道となる。やがて道路に通行止めの看板を見つける。当初の思惑ではまだ先にある造林小屋まで車で進むつもりだったが、やむなくここにに車をおいて歩くことにした。無理すればもっと先まで進めそうだが、たまたまここに駐車していた若者の忠告に従うことにする。ここから造林小屋まで歩いても10分くらいかと予測したが、なかなかどうして30分もかかってしまう。林道の終点では多分火薬が入っているのだろう、ハッパ(危険物)と書かれた有刺鉄線で囲まれた物騒な簡易テントがあった。
工事中の第二名神を見下ろす 登ってきた南尾根を見る
この横を進むと目の前にやっと造林小屋が現れる。ここは南尾根コースと白谷道コースの分岐になっていて、今日はここで右にとり南尾根コースを進むことにする。何度か沢の右岸から左岸へ、左岸から右岸へと渡りながら高度を稼げば、やがて沢は伏流水になった。このころから顔に白いものがかかるようになる。沢を詰めたとあって急な坂になり、その雪も下から舞い上げてくる。10:45尾根に出れば、そこは不動滝への分岐のようだ。ここからは今まで以上の急登が始まるようなのでしっかり休んで英気を養うことにした。
仙ケ岳が見えた 同じく仙ガ岳東峰
案の定これから先はロープをつかんで体を引き上げなければならない。少々危険な箇所もあり、三点確保を守ってフウフウいいながら小さなピークに立てば、振り返る景色の見事なことはどうだろう。四日市や鈴鹿の市街はもちろん、伊勢湾に浮かぶ船まで見える。足元にはイワカガミの葉で、まるでエンジ色のカーペットを敷き詰めたようだ。無線中継所があることでわかりやすい野登山は右手近くに、そして左には白く輝く綿向山が見えてくる。目を凝らせば遠くにたくさんの雪を被った比良の山々も望めた。
仙ノ岩 仙ケ岳山頂にて
いくつかの小ピークのアップダウンを繰り返すとやがて、目の前に双耳峰の仙ケ岳が見えてくる。その仙ケ峰東峰の手前にある岩はどうやら仙ノ岩のようだ。おっと、それまでに自分の体が通れるかどうか心配な、狭い岩の間を進まなければならない。案の定、ザックの横に付けたステンのカップが岩に擦ってガリガリと音を立てる。仙ノ岩は、まるで上空から降ってきた岩が地面に突き刺さったような形をしている。この横でゆっくり、みかんを食べお茶を飲み、飴をほおばって休憩したにもかかわらず、意外にもあっというまに野登山へ通じる仙鶏尾根に出る。そしてここからわずか5分で仙ケ岳東峰に到着だ。
左から綿向山・雨乞岳・御在所岳・鎌ケ岳・雲母峰、手前は宮指路岳(山頂からのパノラマ)

記念写真を撮って昼食を食べた後は仙ケ岳へ向かう。一旦鞍部に下りるが道は雪の吹き溜まりになっていてズボッと足が入り込む。昼食時にスパッツを付けたのは大正解のようだった。仙ケ峰の展望は360度で申し分ない。ひときは白いピークが見えると思えば、それは綿向山と雨乞岳で特に雨乞岳の雪の量はかなり多いように思える。相変わらず鎌ケ岳の鋭鋒は見事の一言だ。先週登った入道ケ岳の山頂にあった草原も今日ははっきりと見えた。
はしごを下ってまた登る ルートは反時計回り
山頂には20分程いただろうか?余りの展望の良さに立ち去りがたい気持ちでいたが、それまでのいい天気から急に雪が舞い始め仕方なく出発だ。白谷道は窪地の吹き溜まりの道になっていてつい尻セードで下りたくなる。しかし雪質がいいのかあまり上手く滑らない。そこでザックの中から出した銀マットの上に乗ればバッチリだった。やがて大きな岩がゴロゴロした沢を下ることになる。1時間半もこの沢を下り、いいかげんうんざりした頃になってやっと右手に、御所谷からの道を見るようになる。沢のダラダラ歩きが長く退屈だったので山肌を縫う道になると日当たりの良さそうな場所で花を探す。しかしいくら探してもなかなか見つからない。それでも思いが通じたのか、たった1輪ではあるが小さなショウジョウバカマを発見。余りに早い開花に驚く。見覚えのある造林小屋に戻ってきて、あとは林道を歩くだけだと思ったらこの頃になって雪は一層強くなり、積もりそうになってきた。谷を隔てた山肌は銀世界になっただけでなく、頭の上やザックの上にまで雪は降り積もる。何度か頭や腕の雪を払って、やっと車に到着した我々はついさっきまでの好天に感謝するのだった。

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