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白倉山・佛ヶ峰

山行日 2005年11月23日
地域 奈良県川上村
標高 857.6m
天候 快晴
コースタイム 西河バス停9:20---蜻蛉の滝9:45---王峠11:25---
佛ヶ峰11:40---(この間30分昼食)---五社峠12:36
---13:00白倉山13:25---匠の聚13:50---14:25西河バス停

ルート図 地図

 川上村にある白倉山の名前は知っていたが、近場の低山ということもあってなかなかその機会が無かった。しかし今日、山岳会仲間がこぞって行くというのを聞き、ご一緒させていただいた。

蜻蛉の滝入り口の公園 旧吉野街道分岐

 西河バス停を下りて総勢15人でまずは蜻蛉の滝へ向かう。水無川にかかる橋を越えると公園になっていて紅葉のトンネルがきれいだ。階段を登って「大和の水」にも選ばれている見事な瀑布、蜻蛉の滝を鑑賞してからいよいよ山道に入る。ここへは何度か来ているが、これから先の道は初めてなので楽しみだ。青根ガ峰を経て吉野へ向かうのであろう、谷を隔てた向こう側の舗装道路に、同じバスに乗車していた3名の登山者が歩いているのが見えた。

 左は落ちたら危ない急斜面なので右側の岩肌に肩を擦るように登る。やがて役行者が大峰開山の前に修行した場所と言われている、岩窟に鉄製の檻が付けられた聖天の岩屋が現れる。中を覗くと奥には祭壇があり、その手前にはテーブルや生活道具が入ったようなプラスチックの衣装ケースもあって驚きだ。ここからは一層危険な道なので、登山道は建設現場にあるような、枠組足場に縞鋼板を取り付けた階段の道となった。登山靴より鳶職人の足袋の方が似合う道だと冗談を飛ばす。

荒れた杉林 鞍部にあった

 突然右手、木々の間から真っ青な青空の中に高見山や白屋岳が現れた。立ち止まって眺める。手には1/25000地図を持っているものの、現在歩いている道が地図には表示されていなくて、自分のいる位置を確認するのが難しい。登山道の要所にははっきりとした案内表示があって迷うことはないが、あまり気持ちのいいものではない。尾根を辿れば吉野山にいけるという旧吉野古道の分岐までくると、せっかく稼いだ高度であるがなぜか下る。

 「なんのための辛い登りやったんや〜」とボヤきながら杉の美林の中を行く。鬱蒼とした林の中の道で尚も位置が分かり難いが、右下から聞こえてくる車の音や時々見える民家の様子から、そこが朝バスを下りた西河集落の北西の山中であることが分かる。分岐を左に折れて少し登ると、小さく玉峠と書かれた木がぶら下がる峠に到着だ。その峠を真っ直ぐに進むと吉野町の樫尾集落であるが、ここは右に進んで小高いピークに登る。

五社峠を見下ろす 五社峠(右鞍部)と吉野へ続く尾根

 「佛ケ峰610m」と書かれた某山の会の山名板があったが、ガイドブック等に掲載されている佛ケ峰と地元の方が呼ぶそれとは違うようで、このピークが本当の佛ケ峰かどうかは疑わしい(その証拠にこのピークは標高600mを切っていたし、下山後地元の方に聞いたが、下からこのピークが見えたにもかかわらず、その方はもっと西でここからは佛ケ峰は見えないと言い張った)。

山頂集合写真 川上の村を真下に

 ちょうど地図上で五社トンネルの真上だと思われる平坦な地点で、のんびり30分間昼食を取った後、マツタケがあがりそうな赤松の木の横を抜けて進めば、左手に大きな鉄塔が現れる。そして少し下るとそこは川上鹿塩神社のある五社峠だ。廃道になって久しいのか南、川上方面へ下りる道には道を塞ぐような形で倒木があった。そのお社の右から急登をこなし、尾根に出てすこし右に行けば、またもや急登だ。

大滝ダムが見えた 山頂でぶどうジュースを

 ここを登りきったところに三角点があって、どうやらここが白倉山山頂のようだ。山頂からは金剛や葛城の山が望める。すこし先にはテレビ中継塔があり、その先には画像のような柵が設けられてある。そこに立てば川上村西河や大滝の集落が正に切れ落ちた足元にあり、吉野川が大きく蛇行している様子が手に取るように分かる。一部大滝ダムの堰堤も見ることが出来、遠くには大きな四寸岩山や尖った白鬚岳、そして明神方面の山々も望める。

並んで並んで・・・ 西河集落から白倉山を見上げる

 絶景に感動していると、突然メンバーのDさんとYさんのザックからぶどうジュースが出てきた。さっそく2本同時に開けられて全員で乾杯だ。山頂で飲む新ジュースは美味しくて、さすが15人もいると瞬く間に空になった。

 帰りは三角点まで戻り、コテージのある匠の聚へ向けて下りる。車道をトボトボと西河バス停まで歩いてきたら、民家の奥の斜面にある畑で地元の人が農作業をしていた。15人がゾロゾロ歩いているのが珍しいのか、農作業の手を止めてこちらを眺めるその人の後ろで、なんと猿数頭も同じように我々の様子を見ているではないか。そしてそのサル達の奥には先ほどの白倉山が青空をバックに初冬の明るい陽光を浴びていていた。


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