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和佐又口から笙ノ窟尾根

山行日 2005年11月20日
地域 大峰
標高 1505m
天候 快晴
コースタイム 和佐又登山口9:18---10:05東屋---11:18「1505Mピーク」11:25---
11:50笙ノ窟---12:10石の鼻12:30---12:20和佐又ヒュッテ---
14:10和佐又登山口

コースマップ 地図

 風邪気味なので家でグズグズしていたが、あまりの天気のよさに、遅い時間からであったが地図を片手に家を飛び出した。
トンネルを出て直ぐにある登山口 大普賢岳の前にこれから向かう尾根が

 「山幸彦祭り」が開催されるとのことで、紅白の幕がかけられガードマンがたくさんいる川上村道の駅を過ぎて伯母峰トンネルへ向かう。この辺りからは紅葉もきれいなのだが、そろそろ色も褪せてきてたものがあって、今週が最後の見ごろかもしれない。

 トンネルを出ると直ぐに右折して公衆トイレ横の駐車場に車を置くと、目の前に「和佐又展望道入り口」の表示があった。沢山降り積もった枯葉をカサカサと踏みしめながら、急な登りを5分ほどこなすと左に水場がある。道にたくさんのシイの実を見ると、左方向に和佐又山とその山腹に付けられたヒュッテまでの道が見え出してくる。しばらく進むと今度は木々の間から、霧氷で真っ白になった大普賢岳も望めるようになる。

左から1505m峰・日本岳・小普賢岳 日本岳を目の前にして進めない

 尾根に出ると右には長く伸びた大台ケ原ドライブウェーが見え、和佐又方面からは法螺貝の音も聞こえてくる。そろそろ笙ノ窟尾根に出なければならないが、道はその尾根の南西斜面を巻いて和佐又ヒュッテ方面へ進むばかりだ。自然林の中の道であったが今日、初めて桧の植林に入ったと思ったら東屋に出た。それではと、意を決して道無き右の桧林の中を10分ばかり駆け登る。あっけなく稜線に出て、その向こうの下にワサビ谷と伯母峰トンネルの北にある大嶽トンネルの入り口が見えた。

 途端に風が寒くなって上着を着なければならず、手も冷たくて手袋を出す。そんな容赦ない風が吹いてくるのは阿弥陀ケ森の方向からで、その右手には伯母谷覗きの岩場がはっきり見える。ここからは伯母谷覗きを右に、屋根が太陽に反射して輝く和佐又ヒュッテを左に見て穏やかな日差しの下、広い稜線散歩となった。

弥山をバックに行者還岳・七曜岳・国見岳 笙ノ窟からは読経の声が

 地図にある1326Mのピークを過ぎると大普賢岳が近づく。登山道の傾斜は徐々に増してきて、手で膝を押さえて登らねばならなくなり、ついには両手で根や枝を掴んで体を引き上げて登るようになる。目の前に大岩が現れどちらかに巻く道があるのでは?と思っていたら、そのまま直登するようにテープが付いていた。周囲にはシャクナゲの木が多くなり、その足元には少しであるが雪が残っていた。

 極端に狭いピークに立った。どうやらココが1505Mピークのようである。南は立ち木で確認できないもののかなりの急な斜面で、北は垂直に切れ落ちている。しかしここからの展望はなんと素晴らしいのだろう。白く光る大普賢岳を背にして、反対を眺めると台高の山々が手に取るようだ。ひときは存在が大きいのは白鬚岳。白く見える山が二箇所あり確認するとは大台ケ原方面と明神方面の山のようだった。

和佐又スキー場から振り返る スキー場から車道を歩いて笙ノ窟尾根を見る

 展望を充分に楽しんでから先へ進もうとしたが、西の方向も足元がスッパッと切れ落ちているではないか。指呼の先にあるピークは日本岳。そこへ向かうのにまず、間の鞍部に降りなければならないが、私の力量では怖くて無理だ。その鞍部もまるでナイフのような尾根となっている。ここを下るのを諦め、南へ下りて巻くことにした。

 しばらく下りてから西へ進んだがここも怖そうな岩場があって無理。もう少し下る。何か見覚えのある道に飛び出したと思ったら、直ぐ目の前が指弾窟だった。先ほど聞こえた法螺貝の音の人だろうか、白装束の10人余りが読経する笙ノ窟を過ぎて、もどった笙ノ窟尾根はおなじみの日本岳と石の鼻の中間のコル。ここでちょうど正午となった。

 石ノ鼻でも展望を楽しむこと20分。この間大普賢岳山頂から3組程度の登山者が下りてきた。肌寒さを覚えたのを期に今日は山頂を諦め下山することにした。駐車場が満杯のヒュッテを横目に黙々と車道を下る。まだ充分鑑賞に耐える紅葉を見ながら道を下れば、左に長く伸びた笙ノ窟尾根が見えた。その尾根を辿って目的の大普賢岳までは行けなかったけれど、私には充分満足できた一日だった。


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