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立山・剣岳
山行日 2007年8月11日〜12日(前夜発)
地域 北アルプス
標高 雄山3003m・大汝山3015m・富士ノ折立2999m・剣岳2998m
天候 11日晴れ 12日快晴
コースタイム 【11日】
室堂7:25---一ノ越8:10---雄山9:00---大汝山9:25---
富士ノ折立9:50---10:30真砂岳10:45---
別山11:25---
剣御前小屋11:50---12:50剣山荘
【12日】
剣山荘4:00---一服剣4:30---前剣5:05---6:25剣岳6:45
---前剣7:50---一服剣8:15---クロユリコル9:00---
10:00剣御前小屋10:35---雷鳥沢キャンプ場11:50---12:35室堂


剣岳山頂からのパノラマ画像(サムネイル)
自宅を10日夜10時に出てアルペンルート立山駅の到着は4時。すでに駅前駐車場は満杯だ。それでも何とかスペースを見つけ、始発から2番目の6時10分発の臨時便のケーブルカーに乗車できた。

美女平で乗り換え、室堂向かうバスからは雲ひとつない快晴の空が広がる。後ろには薬師岳。そして前方の立山・剣岳と目に映る素晴らしい景色に気持ちがはやる。
ミヤマダイコンソウ・ヨツバシオガマ・チングルマ・アキノキリンソウ・イワツメグサ・ウサギギク等を見ながら遊歩道を歩く。お盆休みに入ったせいで、さすがに人が多い。小さな子供を連れたファミリーの姿も多い。

一ノ越山荘に到着すると目の前にアルプスの大展望が広がる。右手には先週登った笠ガ岳のカッコイイ姿があり、黒部源流の山々が指呼の先に望める。
「頑張れ〜」というパパやママの声に励まされて、ファミリーが登る微笑ましい姿を見て雄山に到着だ。山頂手前の鳥居から雄山神社に向かって帽子を取って拝礼する。今日の好天に感謝。そして明日もそうでありますように。
室堂を見下ろせば蟻のように遊歩道を歩く人たちが見える。弥陀ガ原を、室堂に向けてやってくるバスも多い。好天とあいまって今日の室堂は大混雑していることだろう。
富士ノ折立避難小屋の向こうには後立山の山々が連なる。針ノ木岳・爺ガ岳・鹿島槍ガ岳・五竜岳・唐松岳・鑓ガ岳・杓子岳・白馬岳と声を出して指差してしまう。そして右下方には遊覧船が浮かぶ黒部のダム湖だ。
前方に内蔵之助カールが見え、その向こうに剣岳の姿が。初めて立山にやってきたのはもう20年近くも前。あいにくの天気で立山三山縦走中、剣岳の姿は全然見えなかった。しかしガスが割れたほんの一瞬、垣間見えた剣岳のその姿に、恐れを通り越した神々しさとも言うべきものを感じた私は、その後、山にどっぷりとハマっていったのだ。
いつかあの剣岳に登ってみたいというそんな気持ちが私を山に駆り立て、その数年後単独で剣沢にテントを張り、剣岳を登頂するも山頂は霧雨であいにく展望は叶わなかった。

そして今日明日と思ってもいなかった好天との予報に、今度は小屋泊の予定でやってきた訳だ。
別山を経由して別山乗越にある剣御前小屋から右手、剣沢に下りるとすぐに雪渓の上を歩く。途端に涼しい風が体を包んでくれる。5つほど雪渓を渡れば今夜の宿、剣山荘も近い。
色とりどりのテントが広がる三田平のテント場を右に見て剣山荘に入る。今日は布団2枚に3人ということで80人程度が一度に食べられるという夕食も3回転とのこと。私が想像していた程の大混雑ではなくホットしていると、今度はなんと3人が一度に使えるシャワーもあるという。さっそく使わせていただき、体もサッパリ。さあビール、ビール。
1回戦の夕食を頂いたあとは、持参の焼酎を持って外のベンチで見知らぬ登山者といつもの山談義だ。

夜中部屋では多少暑かったものの翌朝は3時起床。朝食は取らず、昨夜のうちにもらっておいた弁当をザックに詰めて外に飛び出す。何気なく夜空を見上げると、別山の上に輝くオリオン座から流れ星が走る。今日もいい天気でありますように!

ヘッドランプを点けて剣岳へ向かう。前の10人ほどの団体さんが遅くてイライラする。そろそろ御来光の時刻だが、まだ前剣にも来ていない。ここからだと御来光を見るのは無理かも。
何とか前剣のピークで迎えた御来光は、わずか数分遅れをとったようだ。五竜岳付近から登る朝日に向かって手を合わせた。

右からの風が強い。登山道に咲くタカネヤハズハハコとチングルマ見ていると目に砂が入った。
鉄製歩み板の上を歩き、鎖を頼りに岩壁をよじ登る。小ピークの左を巻けば、いよいよ岩場の難所が始まる。思わず武者ぶるいするものの、岩の間で咲くイワツメグサやイワギキョウの可憐な花が緊張を和らげてくれる。

鎖を持って又も下りそして登り、雪渓の上部のガレ場を進めば、いよいよカニのタテバイだ。すでに渋滞している。
緊張感ある岩場を進んでいても、後方を見る余裕がある。荒々しい岩峰群の後ろには穏やかな大日岳の姿もあり、その右手にはこの剣へと続く早月尾根や早月小屋も望めた。
山頂は360度の展望で白山まではっきりと見える。弁当を食べて20分の滞在だったがその間何度も、嬉しさの表情を満面にした登山者の記念写真を撮らされるはめになった。
混雑を避けるため一部、登山道と下山道は別になっている。東側が登山道で西側が下山道だ。朝早い出発だっただけに下山はスイスイと行けたが、左に見える登山道はこの時間、登山者が連なっている。

さて下りの難所カニのヨコバイは、足を置く場所が見えないのに垂直に近い岩場に乗り出さなければならず、最初の1歩が怖い。
一旦岩壁に立ち足場を確認して鎖を持てば後は難なく下りられる。イワギキョウの咲く岩場を進んで前剣まで戻る途中で突然、後方遠くから男性の大きな声がした。何もなければいいが。
剣山荘へは戻らずに別山乗越への近道を進むと、あまり利用者がないのかハイマツが茂っていて道が分かりにくい。強引にガサゴソと進めば、見えない岩や枝でなんどもつまずく。
タテヤマリンドウの可愛さはどうだ。剣山荘を左に見て進めば、私の好きなハクサンフウロも沢山咲いている。
雪渓を越えて後ろを振り返れば剣岳の姿があり、その右に白馬三山が見える。水場で水を補充して別山乗越へはもうすぐだ。
雷鳥坂を下りる途中から雷鳥沢キャンプ場が真下に見える。朝イチのバスでやってきたのか、下からは大きなザックにヘルメットをくくりつけた登山者が続々と登ってきた。
地獄谷やミクリガ池周辺は観光客で大混雑だ。このぶんだと帰りのバスに乗るのも随分と待たなければならないかもしれない。人で溢れかえる室堂バスターミナルに到着し、往復で買った切符を手にバスを待ったが、意外と早く乗れて喜ぶ。

しかしそれもつかの間、戻った立山駐車場の暑いこと。つい一時間前との気温差は20度近くもあった。
【見た花】
イワツメグサ、クルマユリ、イワギキョウ、ミヤマアキノキリウソウ、ハクサンイチゲ、チングルマ、タカネヤハズハハコ、モミジカラマツ、ツガザクラ、アオ ノツガザクラ、ゴゼンタチバナ、ハクサンシャクナゲ、ミヤマリンドウ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、イワカガミ、ウサギギク、ミヤマダイコンソウ、 ニッコウキスゲ、ミヤマダイモンジソウ、コバイケイソウ、バイケイソウ、シナノキンバイ、トウヤクリンドウ、イワイチョウ、ハクサンボウフウ、ベニバナイ チゴ
 

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