山行日 2011/09/12〜13   地図
剱岳(早月尾根ルート)
コースタイム
11/09/12
馬場島7:00-------早月小屋13:00
11/09/13
早月小屋4:00-------剱岳7:30〜8:30
早月小屋11:00〜12:00
馬場島15:10
その1立山アルペンルートの室堂から剱岳へは過去2度登りましたが、
今回初めて早月尾根から登る計画を立てました。

早月尾根の登山口は富山県上市町馬場島にあります。
標高差2200mを一気に登るこの尾根を利用して剱岳山頂に立ちそして下山するまで、
休憩なしの地図のコースタイム通りだと約16時間。
中には日帰りピストンする豪傑がいますが、
そんなことなど出来る筈もない私はもちろん早月小屋で1泊の計画です。
こんなコースを一緒に行ってくれるのは、
この私のページやブログに度々登場するこの方。
まずはケツから登場のAちゃんです。
10年以上も前からのネット友達である彼女とは同い年。
画像では異様に(実際も)小柄ですが、
これは登山口から少し入った森の杉の木が大きいだけのこと。
巨木の森を進めば左手に真っ青な青空が広がります。
ダケカンバの幹の白さが嬉しい今期初めてのアルプスを感じます。
後方で長く伸びた早月川の向こうに富山平野と富山湾があります
左手に顔を出した尾根は小窓尾根。
まだまだ序章に過ぎず、
明日にはその豪快な姿を見せてくれるでしょう。
ナナカマドの実も赤く色づいています。
下界では真夏を思わせる猛暑だというのに、
ここではもう秋の気配・・・・・・・・
やっぱりクソ暑いがな。
やっと早月小屋が見えてきました。
6時間とちょっと時間がかかったのはその暑さのせいか、
Aちゃんが少々バテ気味だったことによります。
けど小さなアルミ缶を手にした途端こんな元気に。
小屋の左手には明日登る剱岳山頂へと続く尾根があります。
旅装を解くべく二階の部屋に入ると、
外では団体さんが到着した模様。
どうやら高知県から来たという18人グループです
剱山荘を今朝発って山頂を経由して降りてきたようで、
感動のあまり皆さんハイタッチや握手で上気した雰囲気です。
やがてなぜかケーナやハーモニカの演奏が始まりました。
私もこんなグループに囲まれて持参のウィスキーを飲んでいたら、
すっかり酩酊・・・・・・・・
夕食画像もおかげでこんなにボケてしまいました。

高知県民が食べるそうめんはまるでちらし寿司のようだとか・・・・・
福島県から来た人とは放射能の話をしたような・・・・・
誰かさんが昔、愛人が5人もいたという話を聞いたような・・・・
以後記憶は飛び、よく思い出せません。
目覚めると今までの週末山小屋泊では経験したことのない、
六畳部屋にたった二人という状況にいました。
宿泊者の少ない小屋は静かです。
トイレも空いています。
廊下に置かれたザックも数が少なく邪魔になりません。
そして翌日です。
好天を予想していたのですが少しガスがあります。
小屋にザックを置かせて頂き、
アタックザックに頂いた小屋弁当をつめて四時から登り始めます。
Aちゃんはズボンの汚れ等まったく気にすることなく座り込んで花の撮影です。

盛りの過ぎた花でも平気のようですが、
このタカネマツムシソウだけはまだまだきれいでした。
左手に小窓尾根や剱尾根の岩肌が見えてきました。
その迫力から、
岩を愛するアルピニストを引き付けて止まない何かがあるのは感じますが、
私には到底近寄ることも出来ない神々しいばかりの峰です。
ここで大変珍しい現象に遭遇しました。
現れては消え、消えては現れるスジ状の雲が
まるでダンスのように山頂で舞っています。
オーロラを見るように佇む私。
あまりの感動に慌ててしまい、
撮ったはずの動画が静止画になっていて残念。
そしてまた山頂はガスに包まれました。
振り返ってみた早月尾根の先にも雲があって、
さっき今で見えていた富山方面も見えなくなりました。
案の定、天気が下り坂になると現れるというライチョウもお出迎え。
昨日山頂に立った人は富士山まで見えたというのに今日はどうでしょう?
剱沢(室堂)からのルートと合流する手前でなんとか弥陀ヶ原方面が見えました。
そして大日岳方面も。
影剱も見えます。
さてここからは滑落事故も頻繁に起こるという難所が続きます。
Aちゃんは両手両足以外に両膝を使うという
5点確保(?)で登るものだからズボンはドロドロ。
デジカメシャッターを押す手袋もドロだらけです。
それでも山頂に近付くとこの余裕。
久々に私の姿も掲載することにします。
ここで小屋弁当の朝食です。
それにしてもなぜか超塩辛い。
関西人の舌では半分しか食べられませんでした。
室堂方面の展望はイマイチでこの程度です。

続々と到着するのはほとんどが剱沢(室堂)からの人達のようで、
現在の早月尾根からの登山者は小屋発ちの、
見覚えのある我々4人だけのようです。
昼頃になれば今朝、
登山口を出発してきて一気に山頂まで来たという。
日帰りの豪傑の姿があるかもしれません。

山頂から見た別山方面。
これは山頂から大日岳方面です。

名残惜しいですが山頂を後にします。
するとどうでしょう?
ここで右手にブロッケンが見えました。
私は3度目の経験ですがAちゃんは今回の山行が初めてだとかで、
両手を合わせてなにやらお願いしています。
ええことが起きたかどうかは後日の報告を待ちましょう。
富山の町を見ながら下山。
左手には奇岩の向こうでカニの縦ばい横ばい付近を進む登山者の声が聞こえてきます。
左に立山三山が。
目を凝らせば岩肌にアリのような人の姿が見えました。
山容を目に焼き付けるべく振り向きながらの下山です。
この岩稜は小窓の王でしょうか?はたまた三の窓でしょうか?
私には知る由もありませんがダイナミックな岩峰に大感動でした。
剱岳よ!!
素晴らしい岩稜をありがとう。
長い試練をありがとう。
そして今も残る強烈な筋肉痛をありがとう。

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