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紅葉まっさかりの三之公から馬ノ鞍峰
地図はここ
標高 1177.8m
地域 台高山脈
山行日 2004年11月14日
天候 晴れ
メンバー 単独
コースタイム 三之公林道終点7:55---明神滝8:40---行宮址9:20
---10:50馬ノ鞍峰山頂11:25---13:25三之公林道終点



 あれだけ台風による大雨があったにもかかわらず、沢沿いの道に土砂崩れの跡などまったくなかった。紀ノ川(吉野川)源流のひとつである三之公川周辺の山々の保水力に、驚くばかりだ。しかも麓は紅葉がまっ盛りで、まるで晴れ着を装ったような山の姿に感激する。山頂付近はあいにく落葉していたが、そのおかげで展望も叶い大満足の一日だった。

 筏場へ行く道を右に見送り北股川、そして三之公川沿いの道を走ると、真っ盛りの美しい紅葉に、ついわき見運転をしてしまう。車窓から見た赤や黄色の山肌はすばらしいの一言だった。

 三之公林道終点、明神出合への車の到着は一番だ。支度をしていると次々と4台ほどの車が到着した。コンクリートの階段を登るとすぐにフラットで歩きやすい道になったものの、左手上のほうの大きな岩からスズメバチの巣がぶら下がっているのを発見。しかも蜂が出入りしているではないか。慌てて早足で通り過ぎることにする。

  それにしてもさすが吉野杉の本場、よく手入れされた杉林が心地よい。 右手沢の向こうに黄色や赤に色付いた葉を見つける度つい見とれてしまう。8:35明神滝は右の表示があり、これより登山道から反れて滝を見に行く。ほんの数分ばかり下ると落差40mもあろうかというすばらしい滝が現れた。大きな倒木を越えて滝壷のそばに立つと水しぶき混じりの風で肌寒さを覚える。すごい勢いで上から落ちてきた水は大きな白い泡の塊となって一旦大きな滝壺にたまり、そしてなんでもなかったかのように少しの静かな水となって下流に下ってゆく。

 元の道に戻りなおも進むとベンチがあったのでここでバナナを食べてしばらく休憩だ。歩けばうっすら汗をかくほど暑いものの、座っていると少し肌寒さを覚える。さてここからは沢を離れての急登となった。また右手下のほうに滝が見えたが、これが地図にある二の滝かどうかは分からない。9:20沢を左岸に越えると三之公行宮址(かくし平)の表示を見る。元の沢に戻ると今度は沢音がなくなりいっきに静かになった。

 これより先はしっかりテープを確認しながら進まないと、支流の沢がたくさんありルートが難しい。突然空が開け明るくなると、いよいよ尾根へのジグザグの急登となった。青空も見えてきてこの時期なのに半袖のシャツ1枚になる。10:00尾根に出ると汗の浮かんだ顔を冷まそうと大きなヒメシャラの幹に顔をつける。冷たくて気持ちよいのでしばらくこのままでいたいくらいだ。尾根から先はそれまでの紅葉はすっかり見えなくなり、初冬の雰囲気のする歩きとなった。

 左後ろのそんなに遠くないところに、見覚えのあるすばらしい山容の白鬚岳が見える。右手には秋色に輝く大きな谷の向こうには、これまた見覚えのある大台の大和岳から三津河落山の草原が望めた。

 ブナやモミやヒメシャラの巨木の間の尾根道を行くと、次第にシャクナゲの痩せ尾根となる。後方に大普賢岳や弥山・八経ケ岳が見えると最後の急登となって、10:50いよいよ馬ノ鞍峰山頂に到着だ。

 三方からの尾根の合流点にある山頂は、新緑の頃は葉がじゃまをして展望イマイチかもしれないが、枯葉も落ちたこの時期は枝が多少あるものの、山の名を確定するには困らない。山頂から少し下ると池木屋山も望めた。30分あまりも滞在したが、誰とも出会わない静かな山頂に満足して、また来た道を戻った。


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