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綿向山
標高 1110m
地域 鈴鹿
山行日 2004年11月23日
天候 快晴
メンバー 単独
コースタイム 10:45御幸橋駐車場----ヒミズ谷出合小屋11:00----
八合目12:20----12:35綿向山山頂13:15----水無山山頂13:50
----ヒミズ谷出合小屋14:50----15:00御幸橋駐車場
地図
 (転落車で進めず)
我が家からは名阪国道を利用して2時間半の走りで西明寺登山口に到着した。御幸橋を渡り車道の終点まで行こうとしたが、前方で車が田んぼに落ちた車を引き上げているようでそれ以上進めず、御幸橋駐車場に車を止めた。登山開始には随分遅い時間だが、下調べの結果ではこれで3時頃下山できるはずだ。
(接触変質地帯の説明)
 JAFの車の脇を通り抜け車道を歩くとすぐに砂防堰堤が目の前に現れた。右手の階段を上がり広い林道を進めば15分でヒミズ谷出合小屋が右手に見える。この小屋の横には上から降りてくる道があり、これが水無山からの下山道のようで、うまく行けばここに3時前に戻ってくることになる。
(11月10日は綿向山の日、そして私の誕生日)
 この小屋の横には11月10日は綿向山の日と書かれた看板がある。11月10日といえばまさに私の誕生日。なぜこの日が綿向山の日なのかと随分考えたが、標高からきたものと知ったのはその後数十分も経ってからだった。
(五合目小屋)
 小屋の横にかかる橋を渡ると杉林の中の九十九折れの道となる。三合目の表示があるところまで来ると車道が現れ車も数台駐車している。ここまで車で来れば登りは楽だろうが、ピストンに限られるかもしれない。右手には八日市方面の市街が広がっている。その奥の琵琶湖を探すものの白く霞んでいて良く分からなかった
(同から見た竜王山)
 コバルトブルーの空から容赦なく降り注ぐ太陽で長袖の山シャツ1枚の姿でも暑くて仕方なく 11時45分、新しく綺麗な小屋のある五合目で休憩を取る。目の前には大きな2本の送電線があり、その左手には大きく竜王山が伸びるように広がっていた。
(山頂から見た雨乞岳と鎌ケ岳)
 この先は右手にのどかな自然林があり、その向こうには湖南の平野が見える。しかしここまでの歩きやすい登山道はどうだろう?階段は(山頂手前にも少しあったが)最初の堰堤にあっただけでその他は足や膝にやさしい、緩やかで柔らかな道ばかりだ。そういえば登山者よりハイカーが多いように思う。
(山頂ケルン)
 七合目の行者のコバには行者堂があり役行者の像と祠がある。ここからはブナとヒノキが混在した綺麗な林が広がり、春のような暖かい日差しとあいまって到底11月の末の季節とは思えない。

 12:20水無山への分岐である八合目を過ぎると、右に金明水と書かれた看板がある。ガイドブックによれば両側背丈ほどの笹とあるが、親切に刈り取ってくれてあるので展望もすこぶるいい。下山時に通るつもりの水無山が右手すぐ近くに見えるものの琵琶湖や比良の山々は相変わらず霞んでいた。
(山頂から水無山)
 思えば今まで急な登りでフーフー言うことはなかった。山頂直下に少し急な階段があったものの、小さな鳥居をくぐってそれほど辛い思いもせずに2時間弱で山頂に到着した。その山頂では想像以上の人の多さに驚く。「11月10日は綿向山」と背中に書かれた赤いジャンパーを着たおじさんは親切にも登山者に鈴鹿の山々の名前を教えていた。
(水無山山頂)
 あまり山の名を知らない私でも目の前に広がる雨乞岳と鋭い山容の鎌ケ岳は分かる。藤原岳やお池岳はもちろん、ケルンに登ると霊仙山と伊吹山も確認できた。芝生の上でゆっくりと昼食を取れば昼寝もしたくなるが、出発時間が遅かったので今日はそんなにゆっくりとできない。それでも天候と展望のよさに40分も滞在した。
(水無山からみた綿向山)
 八合目まで戻り左折して水無山へ向かえば、左手に文三ハゲと呼ばれるガレ場がある。崩落が激しいのか土留めの鉄堤がいくつかあるものの、その荒々しい姿はそれまでの穏やかな道からは想像もできなかった。ヒミズ谷へ下りる道を右に分けて水無山への道を進むととたんに急な登りとなった。花の名前に疎い私は、残念ながら踏んでしまうほど足元一面にある葉が、イワウチワなのかイワカガミなのか分からない。
(帰途、竜王山・綿向山・水無山を見る)
 振り返ると綿向山の山頂が望め、目を凝らせば鳥居も見えた。馬酔木のトンネルをくぐると水無山山頂だ。展望はないのですぐに引き返す。水無山からのくだりは春になればさぞかしカタクリがたくさん咲きそうな北向きの斜面となった。

 秋は日が短い。そろそろ西日になったのか心なしか山に寂しさが漂いはじめたころ、突然右下に林道工事のショベルカーの音がする。登りに見た竜王山がまた見え始め、綿向山が遠く後方に見えると林道に出た。戻ったヒミズ谷出合小屋前の沢で顔と体を拭いて、予想通りの3時ちょうど車に戻ることができた。

 綿向山は膝や足に優しく楽に登れる山。しかし展望はピカイチだ。標高は私の誕生日と同じ。「11月10日は綿向山の日」というキャッチフレーズも気に入った。愛着、親しみが沸かぬはずはない。霧氷の頃、新緑の頃、紅葉の頃と、季節を変えて何度も訪問したい山がまた増えた。

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